DSからDAにファイルを渡して、DAでファイルを開く

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【使用するステップ】

[DS]

  • 「ファイル読込(Load File)」ステップ
  • 「Desktop Automation ロボットの呼び出し」ステップ

[DA]

  • 「ファイル出力 ステップ」
  • 「ウィンドウ ステップ」
  • 「リターン ステップ」

 

【実装例】

Design Studio(DS)端末上に存在するファイルを、Desktop Automation(DA)ロボットに受け渡してDA端末へ保存します。
DSから渡したファイルをDAロボットがDA端末に保存することにより、ファイルを開くなどの操作が可能になります。

【ステップの構成】

  • ステップ全体像[DS]

    ①「ファイル読込」ステップ:端末上に保存されているファイルをブラウザまたは変数に読み込みます。
    ②「Desktop Automation ロボットの呼び出し」ステップ:DAロボットを呼び出します。
     
  • ステップ全体像[DA]

    ③「ファイル出力 ステップ」:Binaryタイプの変数として格納されているファイルを出力します。
    ④「ウィンドウ ステップ」:端末上に保存されている任意のファイルを開きます。
    ⑤「リターン ステップ」:DAからDSに処理を戻します。

 
【作成手順】

まずDA機能を使用するロボットの作成準備(DASの設定、ロボットの設定)を行い、DSとDAの接続を確認してから、以下の手順へお進みください。

  1. [DS]使用するファイルの読込
    • DAに渡すファイルを格納するためのBinary型の変数を作成します。(今回の例では「csvファイル」という変数を作成しています。
    • 「ファイル読込」ステップを作成し、プロパティを設定します。
      ファイル名 ファイルのフルパスを入力
      ※「参照」ボタンを押してファイルを選択すると、ファイルのフルパスが設定されます
      出力値 「変数に抽出」を選択
      変数 事前に作成したBinary型の変数を選択

      ※以下の画像ではデスクトップ上に保存しているcsvファイルを「csvファイル(Binary型変数)」に格納しています。

       
  2. [DS]Desktop Automation ロボットを呼び出し、入力値にファイルを読み込んだ変数「csvファイル」を設定
    • 「Desktop Automation ロボットの呼び出し」ステップを作成します。ステップのプロパティには以下を設定します。
      ※Ver10 以前のバージョンでは「Desktop Automation」ステップになります。
      Desktop Automationロボット 呼び出すDAロボット名を選択
      (Ver10以前のバージョンでは設定不要です。)
      入力値 作成手順1でファイルを読み込んだ変数を選択
      必要なデバイス 事前に接続を確認したオートメーションデバイスマッピングを選択



       
  3. [DA]呼び出したロボットのプロパティを設定
    ※Ver10 以前のバージョンではDAステップのプロパティの編集ボタンから設定します。
    入力値 任意の変数名を入力し「Binary」を選択
    デバイス 「静的」を選択し、作成手順2で"必要なデバイス"欄に設定したデバイス名を入力
    (Ver10以前のバージョンでは設定不要です。)


     
     
  4. [DA]ファイルをDA端末上に出力
    • リターンステップの前のポイントを右クリックし、メニューから「ファイル出力 ステップ」を選択します。

       
    • 追加された「ファイル出力 ステップ」のプロパティを設定します。
      コンテンツ 入力欄をクリックし、表示された枠の左側をクリックして「=」表示させた後、作成手順3で"入力値"欄に設定した変数名を入力
      ファイル名 DA端末側で出力するファイル名をフルパスで入力

      ※以下の画像では「Input_csvファイル(Binary型変数)」に格納されているファイルを、DA端末のデスクトップ上に「DSより取得.csv」という名前で出力しています。
      image.png
       
  5. [DA]出力したファイルを開く
    • ファイル出力ステップの後のポイントを右クリックし、メニューから「ウィンドウ ステップ」を作成します。
      ※Ver10 以前のバージョンでは「Open ステップ」になります。
       
       
    • 「ウィンドウ ステップ」の"実行可能"欄に、作成手順4の「ファイル名」に設定した値を転記します。
       
       
  6. 上記手順で作成したロボットを実行すると、DSから受け渡されたファイルをDAで開くことができます。
     

【補足】

  • 変数の初期値としてファイルを設定することで作成手順1にある「ファイル読込」ステップの作成を省略することも可能です。


     

【注意点】

【補足】
DSで扱えるデータの種類(変数のタイプ)
ファイルの種類 変数の型
Excelファイル Binary型、Excel型
画像ファイル Binary型、Image型
PDFファイル Binary型、PDF型
上記以外 Binary型

 

DAで扱えるデータの種類(変数のタイプ)
ファイルの種類 変数の型
すべてのファイル Binary型 

 

【関連情報】

 

※この記事は2022年3月22日にver11.1.0.6で作成したものです。
※本記事は初心者の方に分かりやすくご説明することを目的としております。
そのため、意図的に厳密な表現を避けている場合がございますのでご了承ください。