【使用するステップ】
- 「ガード チョイス(Guarded Choice)ステップ」
- 「マウスを移動(Move Mouse)ステップ」
- 「クリック(Click)ステップ」
- 「キー プレス(Press Key)ステップ」
- 「テキストを入力(Enter Text)ステップ」
- 「Throw ステップ」
【実装例】
BizRobo!ナレッジベースの検索キーワード欄に"BizRobo!"と入力させます。
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作成手順
事前準備として、BizRobo!ナレッジベースの画面を起動しておきます。
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Desktop Automation(DA)のレコーダービュー上にある検索ボックスを右クリックし、「テキストの置き換え」→「テキストを手入力」を選択します。
- 入力値を指定します。(今回の例では"BizRobo!"と指定)
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ステップを実行すると、検索ボックスにテキストが入力されます。
なお、手順2.を行うと同時に以下のステップ①~⑦が自動的に作成されます。
①「入力値 "BizRobo!"」:DA端末の任意の場所に指定する値(今回の例では"BizRobo!")を入力するステップの集まりです。
②「ガード チョイス(Guarded Choice)ステップ」:直後のステップを実行するかの判定を行います。判定に用いる条件の種類はこちらのナレッジを参照してください。
Guarded Choice(ガードチョイス)の特徴
※初期設定の状態では「Location Found(ロケーション(場所)が見つかった場合)」(上段)と「When seconds have passed(特定の秒数(デフォルト値:60秒)が経過した場合)」(下段)を条件に指定しています。
③「マウスを移動 (Move Mouse)ステップ」:マウスのカーソルを指定の位置へ移動させます。
④「クリック(Click)ステップ」:クリック方法を指定します。
⑤「キー プレス(Press Key)ステップ」:テキストボックス内の全範囲を「Ctrl+A」で指定します。(初期設定の状態)
⑥「テキストを入力(Enter Text)ステップ」:入力する値を指定します。
⑦「Throw ステップ」:例外が発生したものとしてエラーを示し、Desktop Automation(DA)ワークフローの別の場所で処理します。
【補足】
実装例以外の方法でもテキストボックスに値を入力することができます。
- 既に入力されている文字列の最後にテキストを追加する方法
作業手順 2.で自動的に追加された ⑤「キー プレス ステップ」と ⑥「テキストを入力 ステップ」の間に「キー プレス ステップ」の →(Right Arrow)を追加してください。
- あらかじめ用意した変数を使って入力する方法
作業手順1.で「テキストの置き換え」→「変数から」を選択します。
DAの「テキストを入力(Input Text)」ステップの構成について
- 「クリップボードを設定(Set Clipboard)ステップ」を使って入力する方法
実装例にある方法で文字化けが発生した際に行う対処方法です。
DAを用いたExcelへのデータ入力の文字化け防止方法
「クリップボードを設定(Set Clipboard) ステップ」を挿入し、コンテンツ欄に値又は変数を設定します。また、状況に応じて以下のステップのいずれかを挿入してください。
- 「キー プレス(Press Key) ステップ」を挿入
ロボットに「Ctrl+V」の動作をさせる方法です。入力値の末尾に値が追加入力されます。 - 「フィールドに貼り付け ステップ」を挿入
ロボットに「Ctrl+A、Ctrl+V」の動作をさせる方法です。
キーワード入力欄を右クリックして「クリップボード」→「フィールドに貼り付け」を選択します。既に入力値がある場合はクリップボードにある値で上書きされます。
「フィールドに貼り付け」を選択後は以下のようなステップ構成になります。
- 「キー プレス(Press Key) ステップ」を挿入
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改行を含むテキストを入力する方法
以下のナレッジを参考に入力値に改行コードを挿入してください。
DSのエクスプレッションで文字列、変数、「\n(改行文字)」を使用した場合の記述方法
変数操作などを行う際の「パターン」で使用する正規表現
文章内での改行を行う場合、入力値は以下の2種類に分かれます。
※Excelへ入力する場合は、以下ナレッジを参考に「\n」の代わりに関数「CHAR(10)」を使用してください。
Excelの結合したセルに折り返しの入った文字列を入力する方法
- 改行コードを使用
前述の実装例や補足の「変数を使って入力する」のように、主にDA内で入力値を得る場合に使用します。
- 改行コードを使用
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- テキスト内改行
主にDSから入力値を得る場合に使用します。Long Text型のテキスト内で改行してDAで使用します。
- テキスト内改行
【注意点】
- 入力値に半角英数字が含まれる場合は、DA端末のキーボード設定も半角英数字にしてください。
半角英数字が混在した入力値はDA端末のキーボード設定の影響を受けやすいため、入力順が変わることがあります。
また、上記以外にも入力値の順番や内容に差が生じる場合、以下ナレッジを参考にご対応ください。
DAのEnter Text(テキストを入力)で文字列を入力すると文字列の途中の文字までしか入力されない
Windows RDPをDAで操作すると、”Enter Text”アクションで文字の入力順が変わることがある
- IMEやCapsなどの設定により、入力値が影響を受ける場合には以下ナレッジを参考にご対応ください。
【解決策】[DA]テキストをWebシステムに転記する際、IMEの設定によって入力する文字が変換された場合の対処方法
【解決策】[DA]EnterTextステップを実行する際、DA端末のCapsの設定に影響される
【解決策】[DA]「Enter Text」ステップ実行時に入力されていた文字が上書きされる
- 上記のどの方法を用いても入力したい値が反映されない場合、以下ナレッジを参考にご対応ください。
リモートデスクトップ(RDP:Remote Desktop Protocol)使用時にEnter Textステップを実行すると、文字が変化してしまう場合の対応方法として記載されていますが、使用不可のキーが存在するため注意が必要です。
Press Keyステップを使用して文字を入力する方法
【関連情報】
- 【操作手順】DSからDAに値を渡す
- Device Automationの式の中で変数と文字列を結合する方法
- DAで文字列に含まれる不要な全角半角スペース(空白)を除去したいのですが、対応方法を教えてください。
- 10.4でOutlookにInput Textを行うと、デフォルトでは中央揃えでテキストが入力される
- DA端末でロボット実行前にファイルをコピー後、「Set Clipboard」ステップで文字列を設定しペーストすると、文字列とファイルパスが合成されて入力される
- Device AutomationのSet ClipboardがCortanaに対して機能しない
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リモートデスクトップ接続画面に対してPress Keyで特定のキーが使用できない
※この記事は2022年3月10日にver11.1.0.6で作成したものです。
※本記事は初心者の方に分かりやすくご説明することを目的としております。
そのため、意図的に厳密な表現を避けている場合がございますのでご了承ください。