概要
「データ行繰り返し(For Each Data Row)」ステップにて、対象のCSVファイルに、データ行が存在しない場合、デバッグモードでは、製品の仕様により、エラーとしては認識されず、ループが一度も実行されず終了(ブランチがある場合はブランチへ移動)します。
そのため、「エラー処理(Error Handling)」タブにて「次の代替手段を試行(Try Next Alternative)」などのエラー処理を設定していても、実行されません。
対象のCSVファイルに、データ行が存在しない場合のエラー処理を設定したい場合は、下記手順を参考にステップを設定してください。
具体例
<例>対象のCSVファイルに、データ行が存在しない際にトライステップへ遷移させたい場合
1. データ行数を格納する変数にデフォルト値を設定する。
変数名:データ行数
デフォルト値:0
2. 「データ行繰り返し(For Each Data Row)」ステップ>「エラー処理(Error Handling)」>「Then」項目にて、「後続のステップすべてをスキップ(Skip Following Steps)」を選択します。
3. 「データ行繰り返し(For Each Data Row)」ステップの後にデータ行数を変数に格納する処理を追加する。
<「Assign データ行数」ステップの設定例>
4. 「データ行繰り返し(For Each Data Row)」ステップの前にブランチを追加する。
5. 手順4のブランチにトライステップを追加する。
6. 手順4のブランチに「値判定(Test Value)」ステップを追加する。
7. 手順6の「値判定(Test Value)」ステップにて、データ行数を格納する変数の値が手順1で設定したデフォルト値(行数が0)であるかを判定する。
<例>
rowCount.データ行数 == 0
8. 「If」項目と「Do」項目にて、それぞれ下記のとおり設定する。
If:条件が満たされています(Condition is Satisfied)
Do:[エラー処理]時に指定されたとおり(As Specified Under “Error Handling”)
9. 「エラー処理(Error Handling)」タブにて下記の通り設定する。
Then:次の代替手段を試行(Try Next Alternative)
次のステップ(At):直近のトライステップ(Nearest Try step)
上記手順により、データ行数を格納する変数の値がデフォルト(行数が0)の場合はエラー、デフォルトでない場合(データが存在した場合)はエラーとしない処理を設定することができます。
参考
<類似ナレッジ>
「ファイル繰り返し(For Each File)」ステップにてエラー処理を設定する方法
区分 | 確認Ver |
仕様 | 10.7.0.4 |