ChromiumでPress keyステップによるCtrl+Cを用いた場合の挙動について

フォローする

概要

【v10.7まで】

実行端末のクリップボードが使用されます。

そのため、Chromium上でCtrl+Cを使用するロボットを同時に実行すると、クリップボードの取り合いが発生し、正しく動作しないことがあります。

 

【v11.1から】

以下ヘルプサイトに記載の通り、Chromiumでクリップボードを利用することができません。

Kofax RPA へようこそ > Desktop Automation > Web サイトのアクセス

注 現在のところ、組み込みブラウザを使用している場合は、1 つまたは複数のロボット内でシステム クリップボードを使用してコンテンツをコピーしたり、貼り付けたりすることはできません。

 

具体例

v10.7までの具体例を記載します。

1.
以下2つのロボットを作成

<test1.robot>
「rpaテクノロジーズ」という文字をクリップボードにコピー

30秒待機させクリップボードの内容を検索バーに張り付けし、検索(正しく動作した場合、「rpaテクノロジーズ」が貼り付けられる)

<test2.robot>
「BizRobo」という文字をクリップボードにコピー

すぐにクリップボードの内容を検索バー張り付けし、検索(正しく動作した場合「BirRobo」が貼り付けられる)

 

2.
test1.robotを実行し、30秒の待機中にtest2.robotを実行する

 

3. 
どちらもエラーは発生しないが、test1.robotに関しては検索バーに張り付けする際、test2.robotで取得されたクリップボードの値(「BizRobo」)が貼り付けされるため、期待した通りに動作しない。

 

注意事項

v10.7までのバージョンで、Ctrl+Cによるクリップボードを使用するロボットが存在する場合は、同時に実行されることがないようタイミングの調整をお願いいたします。

 

区分 確認Ver
仕様 10.4.0.4、11.1.0.4