【ステップの効果】
選択したExcelの範囲に名前を付けることで、後続のステップで範囲として利用することができ、ステップのメンテナンスや設定がしやすくなります。
【使用方法】
- 「ファイル読込(Load File)」ステップ等を利用して、操作対象のExcelをDSに表示します。
- 「アクションステップ」を作成します。
- 「アクションの選択」>「Excel」>「名前付き範囲設定」を選択します。
- 「範囲」に名前を付ける範囲(シート名と行列番号)を入力します。
- 「名前付き範囲設定(Set Named Range)」ステップを実行すると名前が付けられ、設定した範囲が青くなります。
- 例として、以下次のステップ(Clickステップでも何でもOK)で設定範囲を始点として、利用出来ている状態になります。
例:青色が設定した範囲となり、次のステップではその範囲を利用して、セルの位置を決めています。
【設定項目】
① 「範囲名」に範囲名オプションを選択します。
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- 自動
「自動」は範囲名として番号(1、2、3・・・)が割り振られます。
例:すべての「名前付き範囲設定(Set Named Range)」ステップの「範囲名」に「自動」を選択している場合 - 名前付き
任意の名前を付けます。
名前を付けることで、その範囲がどのような範囲であるかが分かりやすくなります。
- 自動
② 「既存の名前付き範囲を保持」
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- オン:すでに設定してある既存の名前付き範囲が保持されます。
- オフ:既存の名前付き範囲が解除され、このステップで設定された名前付き範囲のみが以降のステップで利用できるようになります。
【注意点】
- 「ファインダー」で名前を付けたい範囲のシート名及び、対象行列を指定する必要があります。
- 「範囲名」を「自動」にしている場合、ステップの挿入位置によって他の自動で割り振られる名前付き範囲の番号が変わることがあります。後続のステップで自動で割り振られた名前付き範囲を利用している場合は、変更後の名前付き範囲に修正する必要があります。
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- 範囲名「自動」のステップ挿入前。
- 範囲名「自動」のステップ挿入後。
挿入した名前付き範囲名に「1」が割り振られ、挿入前の名前付き範囲「1」→「2」、「2」→「3」に変わります。
- 範囲名「自動」のステップ挿入前。
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- 「名前付き範囲設定(Set Named Range)」ステップで同じ名前をつけた場合、新しい範囲に上書きされます。
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- 範囲名が同じ名前のステップ実行前
- 範囲名が同じ名前のステップ実行後
- 範囲名が同じ名前のステップ実行前
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【関連情報】
- 名前をつけた範囲を基準に対象セルを特定する
- web画面上の文字列とExcelから与えた文字列の照合方法
- パターン指定の際に特殊な意味を持っている記号(半角括弧など)を文字列として使用する方法
- Excelのループ処理を行う範囲を変数で指定する方法
※この記事は2020年9月28日にver10.4.0.2で作成したものです。
※本記事は初心者の方に分かりやすくご説明することを目的としております。
そのため、意図的に厳密な表現を避けている場合がございますのでご了承ください。