概要
BizRobo! のHigh Availability(HA、高可用性)構成とは、Management Console(以下MC)を Active-Ative の冗長構成にすることを意味します。
HA構成は、ロードバランサー等で負荷分散させ、MCを冗長化構成とすることにより実現します。
その際、MCに適用するライセンスは、通常ライセンスとは異なり「HAライセンス」(HA専用のライセンス)のご契約が必要となります。
ご希望の場合は担当営業までHA構成にライセンスを切り替えたい旨ご連絡ください。
High Availability構成例
Amazon Web Service(AWS)を使用したHigh Availabilityの構成例のイメージ図を以下に示します。
注意事項
- MCへの接続URLについて
ユーザーがMCにアクセスする場合、ロードバランサーがユーザーからのリクエストを受け付け、それを2台のアクティブなMCに振り向けて負荷分散させる構成を取りますため、冗長化した複数のMCのURLは1つに統一することができます。
この構成を取ることで仮に1台のMCに異常が発生した場合はもう1台のMCが処理を引き受け、処理の継続を行うことで高可用性を実現します。
- 負荷分散装置について
上記構成イメージにおいては、ロードバランサーはAmazon AWSのApplication Load Balancer(ALB)などを使用しています。
- MCのバージョンアップについて
2台のMCは同一のバージョンのものを、Tomcatサーバー内にそれぞれ構築する必要があります。MCをバージョンアップする場合は、すべてのMCに対してバージョンアップを行います。
- 複数MC間の相互通信設定方法
BizRobo!のHigh Availability構成では、各インスタンス(MC、RoboServer、データベース)間でロボットの実行命令や結果返却等の相互通信を実現するのにHazelcastの機能を使用しています。このHazelcastの導入のため、どちらか片方のMC(構成イメージ図ではMC2号機)にApacheをインストールする必要があります。
- MCに接続するRoboServer(RS)について
RoboServerは、冗長構成で使用するすべてのMCがRoboServerを共有します。
本構成例ではRoboServerはMCと同様に2台構成を取っていますが、それ以上の台数の構成でも同様です。
- MCが参照するデータベースについて
データベースは、すべてのMCが1つのデータベースを共有します。
データベースはMySQLやMicrosoft SQL Server等、BizRobo! がサポートしているRDBMSであれば任意のものをお使い頂けます。
※BizRobo! ではデータベースの冗長構成には対応しておりません。そのためデータベースに関しては単一のデータベースを使用していただくことが前提となります。
- HA構成の構築手順について
詳細な構築手順につきましては、HA構成用のライセンスを購入頂いたお客様に個別で提供させて頂きます。
担当営業にライセンス切換えを希望されるお客様は合わせてお問い合わせください。
- 冗長構成の環境について
本構成はBizRobo!の対応環境であれば設定・使用可能です。
(BizRobo!の対応環境については下記をご覧ください。)
「BizRobo! Basic 対応ソフトウェア・互換性マトリックス」
(※リンクが参照できない場合はこちらからご確認ください。)
これらの環境での構築におきましては弊社のサポート対象となりますので、構築における質問等については弊社へお問い合わせください。