この記事は2020年4月3日にver10.4.0.2で作成したものです。
変数とタイプファイルについてのガイドです。
タイプファイルの説明はページの下にあります。
【変数とは】
変数とはデータを「格納」するものです。
好きなタイミングで格納したデータを使用することができます。
(※格納方法には「抽出」と「割当」があります。)
※例えば変数を「箱」としてイメージします。
文字や整数を箱に入れて(格納)、好きなタイミングで箱に入れたデータを使えます。
また、変数を「記録用紙(付箋)」とイメージしてもてもいいです。
文字や整数を記録用紙に記録し(格納)、好きなタイミングで記録したデータを使えます。
そして変数を使用する際に気を付けないといけないことがあります。
変数には種類があり、種類の合うデータしか格納できません。
例えば、整数を格納するには変数の種類を「Integer」とします。
このような変数の種類を「タイプ」といいます。
【変数の使い時】
例えば請求書の値をExcelや社内のシステムに転記したい場合
品目や単価などの項目ごとに変数を作り、請求書の該当する項目を変数に格納した後、Excelで変数に入ったデータを使用すれば転記が可能です。
このような場面に限らず変数を使う場面はたくさんあるのでまずはロボット開発をしながら慣れていきましょう。
【変数の追加方法】
タイプが「Short Text」で名前もShort Textの場合の例です。
- 変数ビューの「+」ボタンをクリック
- すると変数を編集というウィンドウが出てきます。
- 「タイプを選択」をクリックし、「Short Text」を選択(Short Textは文字用のタイプです)
- 「OK」を押します。
- 変数に名前がありませんと出ますが、「はい」を押します。
- タイプと名前がShort Textの変数ができました。
【変数の設定】
①名前を編集できます。
②✔を入れることでグローバル変数に変えられます。
③✔を入れることでパラメータとして使用できます。
④タイプを選択できます。(※必須項目)
⑤タイプを設定することで出ます。テスト値といい、最初から変数の中に値を入れとくことができます。
【変数のタイプ】
よく使う3つのタイプを挙げます。
1. Short Text:文字を格納できます。
2.Integer:整数を格納できます。
3.Excel:Excelを格納できます。
変数の説明は以上です。
【タイプファイルとは】
タイプファイルとは変数を便利に使えるBizrobo!の機能です。
タイプファイルとはオリジナルで作れるタイプです。
タイプファイルを作ることで複数のロボットに変数を作るのが容易になったり、複数のロボットの変数を一括で編集したりできます。
また、「値返却(Return Valueステップ」を使用する際には変数のタイプがタイプファイル*である必要があります。
(コンプレックスタイプ)
タイプファイルには「属性」と「属性の種類」というものがあります。
属性は変数、属性の種類はタイプと似ています。
タイプファイルは変数をいくつかまとめて持ったようなものです。
【タイプファイルの使い時】
簡単に複数のロボットに変数を追加したい時。
一括で複数のロボットの変数を変更したい時。
変数に格納されたデータをデバッグモードで確認する時(値返却)
「パラメータとして使用」
【タイプファイルの追加方法】
属性がパスワードとメールアドレスのタイプファイルを作る場合の例です。
- 好きなプロジェクトを右クリック→「新規作成」→「タイプ」を選択
- タイプ名を入力し、終了をクリック
- タイプファイルの編集画面が出てきたら、属性の下にある「+」(新しい属性の追加と設定)をクリック
- 名前に「パスワード」を入力し、属性の種類を「Password」を選択
- このように設定できたら「OK」をクリック
- 3~5と同様の手順で名前は「メールアドレス」、属性の種類は「Short Text」を選択
- このようになっていればOK
- 変数の追加方法を参照に作ったタイプファイルがタイプになっている変数を作る
【関連項目】
以下のリンクより各項目の詳細をご確認ください。
「抽出(Extract)」ステップの使い方
「変数の割当(Assign Variable)」ステップの使い方