概要
以下に既存のRSを同じサーバー上でバージョンアップする手順を示します。
注意事項
既存のRSを停止してから手順を実施下さい。
作業手順
1.新バージョンのBizRobo! をインストールする。
インストール時に表示される「Choose Setup Type」ダイアログで「Custom」を指定する場合は、「RoboServer」を含めてください。
セットアップの種類による違いは『インストール時のSetup Typeごとの内容』を参照してください。
2.RoboServer Settingsを設定する。
RoboServer SettingsはOSのユーザーごとに設定を保持しているため、RSを実行するOSユーザーで設定を行ってください。
なお、RoboServer Settingsの設定はファイルコピーで移行できないため、旧バージョンの内容を確認しながら、新バージョンを設定してください。
3.クライアント証明書を設定する。(ロボットが証明書を利用している場合)
新バージョンのRSが使用するクライアント証明書を設定してください。
なお、ファイルコピーで移行は行わないでください。
詳細は『BizRobo! で使用するクライアント証明書ファイルの取り扱い』を確認してください。
4.RSを起動させるための設定を行う。( RSをWindowsサービスで起動する場合)
下記の設定を行う際に旧バージョンのRSが起動していると、新バージョンのRSのポートと重複するため、問題が発生します。
Windowsサービスに登録する運用を行っている場合は、新バージョンのRSを登録してください。
手順については『RoboServerだけを起動して、別環境のManagement Consoleに接続させる方法』を参照してください。
なお、当記事の「手順2」を実施したOSユーザーでWindowsサービスを起動するように設定してください。
※RSをWindowsサービス以外で起動する場合、初期設定ではWrapperのログが出力されず、RSで問題が発生しても原因が分からない場合があります。
そのため、RoboServer.confを開き、Wrapperログを出力するよう設定してください。
RoboServer.confの保管場所や設定方法については『Wrapperプログラムのアラート、エラーログを出力させる』を参照してください。
5.RoboServer.confを設定する。
旧バージョンのRoboServer.confの設定を、新バージョンのRoboServer.confに反映してください。
設定には『RoboServerに割り当てるJavaヒープ領域の容量を変更する方法』や『Wrapperプログラムによる強制リブートまでの無反応時間を延長させる』などがあります。
6.新バージョンのRSを起動する。
運用方法に合わせて新バージョンのRSを起動してください。
7.新バージョンのDASをインストールする。
DA端末に、新バージョンのRSと同じバージョンのDASをインストールしてください。
DASのバージョンアップについては『バージョンアップ実行サンプル』の手順7にも記載がありますので、参考にしてください。
8.新バージョンのDASを設定する。
旧バージョンのDASの設定内容を確認しながら、新バージョンのDASを設定してください。
なお、DASの設定はファイルコピーでは移行できません。
9.旧バージョンのDASを停止する。
DASの「Configure」>「System」タブから「Shutdown Desktop Automation Service(Shutdown Device Automation Service)」をクリックして停止してください。
10.新バージョンのRSの動作確認を行う。
MCの「管理(Admin)」タブ>「RoboServer」で、新バージョンのRSが意図したクラスタ配下に正しく接続されていることを確認し、既存の各ロボットが新バージョンのRSで動作可能か確認してください。
下記は確認する項目の例です。参考にしてください。
・コマンドライン実行ステップを含むロボットが実行可能か
・クライアント証明書が必要なロボットが実行可能か
・DAロボットが実行可能か
<参考記事>
・ホスト名で登録したRoboServerが、再起動のタイミングでIPアドレスで再登録される
・MCからの「Execute Command Line(コマンド ライン実行)」ステップの実行でエラーとなる場合の確認事項
11.旧バージョンのRSとDASの自動起動を停止する。
旧バージョンのRSを自動起動していた場合は、自動起動の設定を解除してください。
自動起動の方法は運用方法によって異なります。
Windowsサービスを使用している場合は、Windowsメニューから「サービス」を開き、対象の「スタートアップの種類」を「手動」に変更してください。
また、登録したWindowsサービスを削除する場合は『RoboServerのWindowsサービスを削除する方法』を参照してください。
旧バージョンのDASの自動起動停止については『1つのDA端末にバージョン違いのDASを複数インストールした場合の注意事項と対応方法』を参照し、ショートカットを削除してください。
12.旧バージョンのBizRobo! をアンインストールする。
アンインストール実行前に、新バージョンのRSによる運用で問題が発生しないか確認する期間を設けてください。
なお、運用環境によってはMCやDSなど他の機能も併せてアンインストールされるため、注意してください。
アンインストール方法については『BizRobo! Basicのアンインストール方法』を参照してください。
区分 | 確認Ver |
手順 |