概要
DSのデザインモードで「ファイル削除(Delete File)」ステップ→「ファイル出力 (Write File)」ステップのような流れのロボットを作成し、1ステップごとに動作させた場合、削除するファイルと出力するファイルが同パス、同名だと、「ファイル出力 (Write File)」ステップの次のステップまで動作を進めた時点で、出力されたファイルが削除される場合があります。
▼ロボットフローの例
原因は製品の仕様による挙動です。
デザインモードで1ステップずつ実行、かつ「ファイル削除(Delete File)」ステップで、削除対象のファイルがない場合に発生します。
このような事象が発生するのは、下記の仕様のためです。
・デザインモードで1ステップずつ実行した場合、全てのステップは次のステップに進む度に実行される
・正常終了したステップはキャッシュされ再実行されない
・失敗(異常終了)したステップは再実行される
対処方法
「ファイル削除(Delete File)」ステップの前にトライステップを挿入し、
「ファイル削除(Delete File)」ステップの失敗時にエラーハンドリングすることで回避できます。
<例>
1.トライステップを挿入し、「ファイル削除(Delete File)」ステップにて
「エラー処理」タブを下記のように変更します。
Then :「次の代替手段を試行」
次のステップ:「(直近のトライステップ)」
2.トライステップの下段のブランチを「ファイル出力 (Write File)」ステップへ
ドラッグして繋げます。
注意事項
「ファイル削除(Delete File)」ステップが失敗し、再実行されてしまう事が原因のため、
「ファイル出力 (Write File)」ステップに限らず、「ファイルコピー (Copy File)」ステップなどでも
同様の事象が発生する場合があります。
区分 | 確認Ver |
トラブルシュート | 10.4.0.3 |