Tomcat構築環境でのMCのバージョンアップ手順を説明します。
※Ver.10.4.0.1からVer.10.4.0.2へのバージョンアップで説明します。
※バージョンアップ作業前に『バージョンアップ時の注意事項』をご一読ください。
なお、本記事内で「Windows用Tomcat構築作業手順書」を参照するため、
事前にこちらよりダウンロードをお願いします。
①旧バージョンのバックアップ取得
1.MCの「管理(Admin)」タブ>「バックアップ(Backup)」タブで「バックアップの作成(Create Backup)」をクリックする。(「バックアップの作成(Create Backup)」ダイアログが表示される)
2.「バックアップの作成(Create Backup)」ボタンをクリックする。
(クリックしてダウンロード(Click to download)」が表示される)
3.「クリックしてダウンロード(Click to download)」をクリックする。
②新バージョンのダウンロード/インストール
1. BizRobo! ポータル より対象バージョンをダウンロードする。
2. ダウンロードしたファイルからBizRobo! をインストールする。
(参考:Windows用Tomcat構築作業手順書「2. ソフトウェアインストール(MC)」)
③BizRobo! 停止 (TomcatとRoboServerのサービス停止)
1.PCのスタートメニューより「Windows管理ツール」>「サービス」>「RoboServer」で右クリック→停止をクリックする。
2. 「サービス」>「Apache Tomcat{バージョン}」で右クリック→停止をクリックする。
④新バージョン用のDB(スキーマ)を作成
※MySQLを例に説明します。
1.コマンドプロンプトを管理者として実行し、MySQLにログインする。
1.「cd "\Program Files\MySQL\MySQL Server {version}\bin"」を入力してEnterキーを押下する。
2.「mysql -u {username} –p」を入力してEnterキーを押下する。
3.パスワードを入力してEnterキーを押下する。
2.MCの各種管理データ保存用のDB(リポジトリDB)を作成する。
1. 「CREATE DATABASE BASICROBO_MC10402 COLLATE utf8_bin;」」を入力してEnterを押下する。
3.ロボットの実行ログ保存用のDB(ログDB)を作成する。
1.「 CREATE DATABASE ROBOLOG_MC10402 COLLATE utf8_bin; 」を入力してEnterキーを押下する。
※作成されているか確認する場合は下記コマンドを実施する。
「SHOW DATABASES;」
⑤設定ファイルの作成
(参考:Windows用Tomcat構築作業手順書「 8.設定ファイルの作成」)
※ここではファイル名を「mc10402.xml」として作成しています。
<?xml version='1.0' encoding='utf-8'?>
<Context useHttpOnly="true" mapperContextRootRedirectEnabled="true">
<!-- Default set of monitored resources -->
<WatchedResource>WEB-INF/web.xml</WatchedResource>
<Resource name="jdbc/kapow/platform" auth="Container" type="javax.sql.DataSource"
maxTotal="100" maxIdle="30" maxWaitMillis="-1"
username="BasicRoboUser" password="※※※※※"
driverClassName="com.mysql.jdbc.Driver"
validationQuery="/* ping */" testOnBorrow="true"
url="jdbc:mysql://{DBサーバホスト名orIPアドレス}:{DB接続ポート番号}/{リポジトリDB名}?useUnicode=yes&characterEncoding=UTF-8&useSSL=false&useCursorFetch=true&defaultFetchSize=1000"/>
</Context>
※元バージョンの「mc.xml」を流用する場合は、リポジトリDBの名称を④-2で作成したDB(スキーマ)名に変更してください。
⑥設定ファイル設置・warファイル展開
(参考:Windows用Tomcat構築作業手順書「 9.設定ファイル設置・mc.warを展開」)
1.「mc10402.xml」ファイルを配置する。
1.「mc10402.xml」を下記のフォルダに配置する。
C:\Program Files\Apache Software Foundation\Tomcat 8.5\conf\Catalina\localhost
2.「mc10402.war」ファイルを配置する。
1. 下記フォルダの「ManagementConsole.war」ファイルをコピーする。
C:\Program Files\Kofax RPA{バージョン} \WebApps
2. 「ManagementConsole.war」ファイルをデスクトップにペーストして、ファイル名を
「mc10402.war」に変更する。
(⑤で作成した「.xml」ファイルと連動するため、ドットの前は揃えること)
3. 「mc10402.war」ファイルを下記フォルダにペーストする。
C:\Program Files\Apache Software Foundation\Tomcat 8.5\webapps
3.旧バージョンの設定ファイルを退避する。
1.下記フォルダにある旧バージョンの「mc.xml」を任意のフォルダに退避する。
C:\Program Files\Apache Software Foundation\Tomcat8.5\conf\Catalina\localhost
2. 下記フォルダの「mc.war」ファイル、「mc」フォルダを任意のフォルダに退避する。
C:\Program Files\Apache Software Foundation\Tomcat8.5\webapps
4.WindowsサービスでTomcatを起動する。
※Tomcat起動後に「mc10402.war」ファイルが展開されます。
(完全に展開されるまで2分ほど待機してください。)
⑦MCライセンス登録
1.MCにアクセスしてライセンス情報を入力する。
<URL例> http://localhost:8080/mc10402
usernameとpasswordは下記になります。
username: admin
password: admin
⑧バックアップの復元(①-1で取得したバックアップファイルを復元)
1.MCの「管理(Admin)」タブ>「バックアップ(Backup)」タブで「バックアップの復元(Restore Backup)」をクリックする。(「バックアップの復元(Restore Backup)」ダイアログが表示される)
2.「バックアップファイル(Backup File)」項目にファイルを指定する。
3.「復元(Restore)」ボタンをクリックする。
※スーパーユーザー(SuperUser)のUsername/Passについて
ログアウト後はバックアップ取得時のusernameとpasswordとなります。
⑨MCログ設定
1.「管理(Admin)」タブ>「設定(Settings)」タブ>「RoboServer ログデータベース(RoboServer Log Database)」を新しく作成したスキーマに設定(④ - 3で作成したスキーマを指定)する。
※本記事では「管理(Admin)」>「RoboServer」>「クラスタ設定(Cluster Settings)」に設定する
スキーマは作成していないため、旧バージョンで使用していたスキーマを継続して使用します。
⑩RoboServerの設定とサービス登録
※Windows用Tomcat構築作業手順書「17. RoboServer設定」と同内容の為、Windows用Tomcat構築作業手順書を参照してください。
⑪DASの設定
1.DA端末に新しいバージョンのDASをインストールして、設定を行う。
⑫旧バージョンのファイル・システムを削除
バージョンアップ後に動作確認を行い、旧バージョンの不要なファイルやシステムを削除する。
・RoboServerのWindowsサービスを削除
RoboServerのWindowsサービスを削除する方法
・DB(スキーマ)の削除
・旧MC/RS/DSのアンインストール
インストーラを実行して、「Remove」よりアンインストール
もしくは、[プログラムの追加と削除]よりアンインストール
・DASのアンインストール
インストーラを実行して、「Remove」よりアンインストール
もしくは、[プログラムの追加と削除]よりアンインストール
・warファイルとwarファイル展開後のフォルダ
・旧バージョンのコンテキスト.xmlファイル(例:mc.xml)の削除
注意事項
・デフォルトの設定では1つのTomcatで複数バージョンのMCを同時に正常稼働させる事はできません。
そのため、「.warファイル」、「.warファイル展開後のフォルダ」、「.xmlファイル」は
1バージョンのファイル/フォルダのみを配置して下さい。
・本記事の手順でバージョンアップを行った場合、MCのURLがバージョン毎に変わります。
URLを1つに固定したい場合は『Tomcat構築環境でのBizRobo! のバージョンアップ後にMCのURLを統一させる方法』を参照してください。
参考記事
・MCを開こうとすると”Application Failed to start” が表示される(Tomcat環境構築時)
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