DSのエクスプレッションで文字列、変数、「\n(改行文字)」を使用した場合の記述方法

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下記の4点のルールに従って記述します。 

 # ルール  内容
 ①  定数(特殊文字無し) <<(エンドシンボル)と\(バックスラッシュ)を含まない文字列は固定テキストとして>><<で囲みます
 ②  定数(特殊文字有り)  「\n(改行文字)」は\(バックスラッシュ)を使用した特殊文字のため、””(ダブルクォーテーション)で囲みます
 ③  変数 変数は格納された値によって出力値が変わる変動文字なので、固定テキストを表す >><< や ”” では囲まず、変数名のみ記述します
 ④  テキストの連結  文字列、変数、\n(改行文字)のそれぞれの値は+(連結・追加)を使用して繋げることができます

 

下記の例を参照してください。

<例>「メール送信(Send Email)」ステップにて文字列と変数と\n(改行文字)を使用し、下記のメッセージを出力したい。

こんにちは鈴木さん
私は田中です

[前提条件]
「name」と「name2」の2つの変数を使用し、「name」は属性がショートテキストで値は「鈴木さん」、「name2」は属性がショートテキストで値は「田中」が格納されているものとする。

 

上記のルールに従い、「メール送信(Send Email)」ステップの「メッセージ」項目にてエクスプレッションに下記の通り入力することで、例題の文章になります。

>>こんにちは<< + name + "\n" + >>私は<< + name2 + >>です<<

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上記の入力値について、「エクスプレッション」ボタンのプルダウンから特殊文字を選択し入力することも可能です。下記を参照してください。


「こんにちは」を>><<で囲みます。※①定数(特殊文字無し)ルールを適用

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オペレータ>連結/追加より+を選択します。※④テキストの連結ルールを適用

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続く「鈴木さん」というテキストは変数「name」に格納されている為、変数「name」を選択します。
※③変数ルールを適用

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オペレータ>連結/追加より+を選択します。※④テキストの連結ルールを適用

 

\n(改行文字)を””(ダブルクォーテーション)で囲みます。②定数(特殊文字有り)ルールを適用

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\n(改行文字)は特殊文字>強制改行から選択できます。

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オペレータ>連結/追加より+を選択します。※④テキストの連結ルールを適用

「私は」を>><<で囲みます。※①定数(特殊文字無し)ルールを適用

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オペレータ>連結/追加より+を選択します。※④テキストの連結ルールを適用

続く「田中」というテキストは変数「name2」に格納されている為、変数「name2」を選択します。※③変数ルールを適用

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オペレータ>連結/追加より+を選択します。※④テキストの連結ルールを適用


「です」を>><<で囲みます。※①定数(特殊文字無し)ルールを適用

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DAにて文字列と変数を組み合わせて入力する方法は「Device Automationの式の中で変数と文字列を結合する方法」を参照してください。

 

 

注意事項

・DS、DAでは \n だけでなく \r などの改行コードの指定も可能です。
またChromiumでは仕様として \r\n の改行コードを使用する必要があるのでご留意ください。

 下記にDS、DA、Chromiumの改行コードの使用可否を記載します。

DS:「\r\n」「\r」「\n」が使用可能
DA:「\r」「\n」が使用可能 ※「\r\n」も可能だが、2回改行される
Chromium:「\r\n」「\r」が使用可能