- 仕様説明
Move Mouseステップは下記ヘルプに記載がある通り、Offsetを設定しない場合(Noneにした場合)、Finderが認識している要素の中央にマウスを移動します。
また、10.4からステップの実装が変更されており、以下【サンプル1】の様にレコーダービュー画面で要素を選択し右クリックからテキスト入力を行う場合、【サンプル2】の様にInput Textステップの前にデフォルトでMove Mouseステップが挿入されます。- 参考Help
Kofax RPA へようこそ > Desktop Automation > Desktop Automation ステップ > マウス移動 ステッププロパティ
【サンプル1】
オフセット:
なし:座標オフセットを使用せず、選択したエレメントの中央に移動します。以下に対応します。
x=0、y=0 を中央に相対的に設定
【サンプル2】
- 参考Help
- 事象概要
10.4ではInput Textステップの前にMove Mouseステップが挿入される仕様変更と、Move mouseステップ内のOffsetの仕様が原因で、Outlookへのテキスト入力をDAで行う場合、[右クリック]-[フィールドにテキスト入力]にてテキスト入力を実行すると、Input Textステップで設定した文字列は【サンプル2】の様にOutlookの入力欄に複数の改行と合わせて中央揃えの状態でテキスト入力されます。
- 回避策1(無条件にテキスト入力欄の左上からテキスト入力を行う場合)
テキスト入力を左上から行うには、【サンプル3】の様にMove mouseステップにて、OffsetをUse、Rerlative ToにTop Left、X,Yに0を設定する事で、Finderの認識した要素(Outlookの入力欄)の左上(Top Left)からの入力が可能となります。
【サンプル3】
※注意事項
デフォルトではMove Mouseステップの後のClick Leftステップにてダブルクリック(LeftでCountが2)が実行されているため、入力済みのテキストを全選択した状態でInput Textステップが実行され、入力済みのテキストを全置換してInput Textステップで設定した文字列が入力される挙動となります。 - 回避策2-1(入力済みテキストの最後からテキスト入力を行う場合)【サンプル4】の様にOutlookの新規メールタブを選択し、右クリックからテキスト入力を行う事でMove Mouseステップを作成せずにInputステップの作成が可能になりますので、Finderが認識した要素の(Outlookの入力欄)の左上(Outlookのデフォルトの初期入力箇所)からテキスト入力を行う事が可能です。
【サンプル4】
- 回避策2-2(入力済みテキストの最後からテキスト入力を行う場合)
入力済みテキストがある状態のメールに対して追記を行う場合はMove MouseステップのRelative ToにてBottom Right、Click Leftステップにてシングルクリック(LeftでCountが1)を設定下さい。上記設定とすることで、Finderが認識する要素(Outlookの入力欄)の右最下部にマウスが移動し、シングルクリック後にInput Textステップを実行致しますので、入力カーソルは入力済みテキスト最後に設定され、入力済みテキストは全選択されず、入力済みテキストの最後にテキストが追記されます。
- 回避策1(無条件にテキスト入力欄の左上からテキスト入力を行う場合)