【操作手順】Tomcat環境で使用しているOracleJREをOpenJDKに切り替える場合に必要な設定

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下記ナレッジ掲載のTomcat構築手順書では、新規でTomcat環境を構築する手順として、OracleJREまたはOpenJDKのインストールが含まれます。

Tomcat 構築 サーバセットアップ

ここでは、すでに上記ナレッジを参考にOracleJREをインストールしTomcat環境を構築済みの場合に、OracleJREからOpenJDKに切り替える手順を記載します。

OracleJREからOpenJDKに切り替えるには、OpenJDKをインストールしたあと、以下の手順で設定を変更してください。

1. Tomcatのサービスを停止する
[スタート]メニュー - [管理ツール]などから[サービス]画面を開き、Apache Tomcat 8.5 Tomcat を右クリックして、[停止]を選択してください。

1_Tomcat______.PNG

2. TomcatのJVM設定を変更する
<Tomcatインストール先>\bin\Tomcat8w.exeを起動し、Javaタブ内「Java Virtual Machine:」に指定されているjvm.dll格納先のOracleJREフォルダパスを、OpenJDKフォルダパスに変更してください。
指定例)C:\Program Files\OpenJDK\zulu8.38.0.13-ca-jdk8.0.212-win_x64\jre\bin\server\jvm.dll

2_Tomcat8Properties.PNG

3. システム環境変数JRE_HOMEを変更する
[スタート]メニュー - [コントロールパネル]-[システムとセキュリティ]-[システム]-[システムの詳細]から[システムのプロパティ]画面を開いて[環境変数]ボタンをクリックし、システム環境変数JRE_HOMEに指定されているOracleJREフォルダパスを、OpenJDKフォルダパスに変更してください。
指定例)C:\Program Files\OpenJDK\zulu8.38.0.13-ca-jdk8.0.212-win_x64\jre

3______JRE_HOME.PNG

4. システム環境変数Pathを変更する
[スタート]メニュー - [コントロールパネル]-[システムとセキュリティ]-[システム]-[システムの詳細]から[システムのプロパティ]画面を開いて[環境変数]ボタンをクリックし、システム環境変数Pathに指定されているOracleJREフォルダパスを、OpenJDKフォルダパスに変更してください。
指定例)C:\Program Files\OpenJDK\zulu8.38.0.13-ca-jdk8.0.212-win_x64\jre\bin

4______Path.PNG

※上記は、Windows Server 2016での指定例です。それ以前のOSの場合は、以下のようにセミコロンで区切ります。
;C:\Program Files\OpenJDK\zulu8.38.0.13-ca-jdk8.0.212-win_x64\jre\bin;

5. システム環境変数JRE_HOME、Pathが切り替わっていることを確認する
コマンドプロンプトを管理者として起動し、下記コマンドを実行して結果が正常であることを確認してください。
・java -version
・cd %JRE_HOME%

5_______.PNG

6. Tomcatのサービスを起動する
[スタート]メニュー - [管理ツール]などから[サービス]画面を開き、Apache Tomcat 8.5 Tomcat を右クリックして、[開始]を選択してください。

6_Tomcat______.PNG

7. Management Consoleにアクセスできることを確認する
Management Consoleに正常にログインできることを確認してください。

7_MC____.PNG