開発端末で作成したロボット(DA)を本番環境で動かすとFinderが見つからずにエラーとなる

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開発環境と本番環境で同じOS(例 Windows7 Professional SP1 32bit)を使っているにもかかわらず、Device Automation でエクスプローラーを操作する際に Finder が見つからないというエラーが発生する。という事例がありますが、同じOSを使用している場合であってもそれぞれの端末の環境設定が異なる場合、差異が発生することがあります。

特に、画面の設定などが異なり表示イメージも異なる場合には、画面の表示の違いがDevice Automationで解析される際の各オブジェクトのプロパティ属性の違いに影響を与えることがあります。

例)

da_object_tree_on_explorer-768x473.png

一つの例としては、エクスプローラー上のファイル名に対し、legacyValue という属性と text という属性の2つが存在する場合がありますが、名前を見て推測できるように legacyValue という値は何らかの下位互換を保つための値の様に見え、より汎用的な属性値としては text を採用する方がよさそうです。

また、画面の操作により自動的に生成されるDA内のステップは、オブジェクトを認識する際に、属性のより先頭側にある値が採用されますので、この場合 legacyValue がFinderの条件として採用されてしまいます。

環境の違いにより画面表示される場合の各オブジェクトのプロパティに差異が生まれてしまう(ロボットではなくWindows自体の表現の違い)関係上、原則としては 開発環境 と 本番環境は同じ設定の端末を準備することが望ましいですが、ロボット自体の汎用性を高めるためには、Finder設定時の属性項目についても注意を払う必要があります。