実行環境(DSまたはRS)とDA端末を接続させるためには接続方式と参照方法をそれぞれ設定しなければいけません。
接続方式は「ダイレクトアクセス方式」と「デバイスマッピング方式」の2つがあり、DA端末へ直接接続するか、MCを経由して間接的に接続するかを定義します。
参照方法は「スタティックリファレンス(静的参照)」と「ダイナミックリファレンス(動的参照)」の2つがあり、実行環境でDA端末の情報をどのようにして取得(参照)するかを定義します。
接続方式と参照方法の詳細と設定方法はそれぞれ下記のナレッジを参照してください。
・DAの接続方式と設定(ダイレクトアクセス方式・デバイスマッピング方式)
・DAの参照方法と設定(スタティックリファレンス・ダイナミックリファレンス)
下図は接続方式と参照方法の組み合わせによる接続可否の一覧です。参考にしてください。
上記の接続方式と参照方法を組み合わせてDA端末へ接続を行いますが、各接続方法で使用するデバイス情報の相違やロボットがデバイス情報を取得可能かどうかで、組み合わせが決まっています。
ダイレクトアクセス方式で使用するデバイス情報は「ホスト名」、「ポート」、「トークン」です。
DASは、この3つの情報でアクセスしてきたロボットを受け入れます。
デバイスマッピング方式で使用するデバイス情報は「マッピング名」、「クラスタ名」、「ラベル」です。MCはこの3つの情報が合致するロボット/DASを接続します。
■参照方法にスタティックリファレンスを使用する場合
DSで実行する場合と、MCへアップロードして実行する場合で接続可否が変わってきます。
DSから実行する場合では予め用意した「デバイスマッピングファイル(.deviceファイル)」に必要なデバイス情報を設定するのでダイレクトアクセス方式もしくはデバイスマッピング方式のどちらでも接続することが可能です。
MCからの実行においてはデバイスマッピング方式で接続する必要があります。
※DSからMCへプロジェクトをアップロードすると「デバイスマッピングファイル(.deviceファイル)」は「リポジトリ」タブ>「リソース」タブに追加されますが、DA端末のデバイス情報は「デバイスマッピング」タブから参照されるため、『ダイレクトアクセス方式 × スタティックリファレンス』ではデバイス情報が取得できない旨のエラーが発生し、ロボットが停止します。
エラー内容は『No available Automation Device using XXXX. There is no device matching the requirements』を参照してください。
■参照方法にダイナミックリファレンスを使用する場合
DS/MC(RS)に関わらず、ダイレクトアクセス方式のみ組み合わせることができます。
※「Device Automation(Desktop Automation)」ステップ内の「Connect to Device」ステップに設定するデバイス情報が「ホスト名」、「ポート」、「トークン」のため。
なお、Ver.10.4より開発用の機能として「Local Desktop Automation」という機能も追加されています。
詳しくは『Local Desktop Automationの機能と設定方法について』を参照してください。
※記事内では「ダイレクトアクセス方式×スタティックリファレンス」の組み合わせで設定方法を説明しています。
参考記事
・MCの「Resources」機能について、アップロード可能なデータの種類やデータの物理的な格納場所などの詳細を知りたい