概要
DSのDebug(デバッグ)と、MCのスケジュールでロボットを実行したときの処理スピード(処理速度)に差が生じる。
MCから実行した場合に、ロボットの処理時間が長くなる要因といたしましては、お客様のご利用状況とKCUによる2つが考えられます。
具体例
■ご利用状況 :
搭載するハードウェアのスペック、実行中の通信環境の負荷をご確認ください。
また、ロボットのステップに外部サイトなどへアクセスするものがあれば、アクセス先のネットワーク・サーバー環境(状況)にも依存します。
■KCU :KCUに関する資料につきましては、参考資料をご確認ください。
※ロボット同時実行中のKCUの消費の仕方、使用量測定について記載しております。
KCUに関して、Excelの読込を例として説明します。
Excelを読込み、sheet枚数分だけCSVファイルを作成するロボットを作成しテストを実施しました。
DSのデバッグモードで実行すると、360358KCUポイント必要なのにも関わらず、1.01sで完了します。
(図1.DSデバッグモード)
MCでのスケジュール実行では、16sで完了します。
※テスト環境は5KCU=25,000KCUポイント
(図2.MCスケジュール実行)
上記より、DSでのデバッグモードではKCUには左右されず実行され、
MCではKCUに応じて実行されるため、処理スピードに差が生じています。
以下、トレーニングサイトより抜粋しましたので、ご覧ください。
<KCU処理の仕組み>
ロボットに設定する命令には、処理内容により各1~10,000の消費KCUポイントが定義されています。
これは、各命令を実行する際に消費KCUポイントが1秒あたりの保有KCUポイントから都度割り当てられるということで、命令実行時に残KCUポイントが不足してしまった場合には、次の1秒(インターバル)まで処理を停止し、新たに補充されたKCUポイントから消費ポイント数を割り当てたのち、処理を実行するという仕組みになります。
KCUに含まれるポイント数については、1KCU=5,000KCUポイントを単位としています。
これは1KCUでは1秒間に5,000KCUポイント分の処理が可能ということですが、1処理に10,000KCUポイントを消費する命令の場合には、5,000(1秒間)+5,000(1秒間)と、実際には1秒待ち時間をおいた後に5,000KCUポイントを補充して命令を実行することになります。
ゆえに、より多くのKCUを搭載しているほど、多くのロボットをKCUのリミッターによる待ち時間を
発生させずに同時実行させることが可能になります。
参考
区分 | 確認Ver |
仕様 | 10.4.0.1 |