Webサイトを操作する際は、下記の順序で使用するWebブラウザエンジンを検討してください。
なお、ロボットでの処理内容が明確な場合は、「エンジン使い分け」より、使用するWebブラウザを検討してください。
<検討順序>
1.Webkit(標準エンジン)
2.Classicエンジン・Chromium
3.DA
4.DAのISAモード・Windowsモード
下図は、Webブラウザエンジンの使い分けにおける基本的な検証フローです。
検証スタート位置は、開発(ケース)に合わせて判断してください。
▼Webブラウザエンジン使い分けのフロー図
下表はWebサイトの種類別の推奨・非推奨エンジンです。
「〇」あるいは「◎」と記載されているエンジンからお試しください。
※空欄は非推奨エンジンです。操作不可能という意味ではありません。
※「〇」あるいは「◎」と記載されていても、Webサイトによっては表示不可能な場合があります。
No | ケース | スタート | Webkit | Classic | Chromium | DA | ISA | Windows |
1 | 一旦テストしてみたい | Webkit | ◎ | |||||
2 | 少し古そうなサイト | Classic | 〇 | ◎ | ||||
3 | Internet Explorer専用のウェブサイト | Classic | ◎ | |||||
4 | Active Xを含んだウェブサイト | DA | – | – | – | ◎ | 〇 | |
5 | Java Appletで作られたウェブサイト | DA | – | – | – | ◎ | ||
6 | Flashが入っているウェブサイト | Chromium | – | – | ◎ | 〇 | ◎ | |
7 | 動的なウェブサイト(Vue.js、React.js、Angular.js、Ajax) | Chromium | 〇 | ◎ | ||||
8 | ポップアップでボタンクリック作業がある | Webkit | ◎ | 〇 | ||||
9 | ウェブでログインした後、アプリも起動する(Oracle ERPなど) | DA | – | – | – | ◎ | 〇 | |
10 | Proxyの設定が必要 | Webkit | 〇 | 〇 | ||||
11 | 途中でProxyを変更する作業がある | Webkit | 〇 | 〇 | ||||
12 | 大容量のダウンロード作業がある | Webkit | 〇 | 〇 | ||||
13 | 証明書(ダウンロード可能、パスワードあり)が必要なサイト | Webkit | 〇 | 〇 | ||||
14 | 証明書(ダウンロード可能、パスワードなし)が必要なサイト | DA | ◎ | |||||
15 | 仮想デスクトップアプリケーション(Citrix等) | ISA | – | – | – | 〇 | ◎ | |
16 | Service Worker API 利用したプッシュ通知を行うウェブサイト(E.g.slack) | Chromium | 〇 | 〇 | ||||
17 | SVGファイルを含めているウェブサイト | Chromium | ◎ | |||||
18 | WebGLが入ってるウェブサイト | Chromium | 〇 | 〇 | ||||
19 | Emailをクローリングする(Gmail、Office365 – Outlook) | Chromium | 〇 | 〇 | ||||
20 | TLS/SSLレベルの変換が必要 | Webkit | 〇 | 〇 | ||||
21 | Basic認証がある | Webkit | 〇 | 〇 | ||||
22 | DOMを含んだIEのサイト | Windows | 〇 | 〇 | 〇 |
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