Classicエンジンの「タイマーイベントの最大待機時間」

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Webkitエンジンを使用している場合、下図の通り待機時間を設定する事が可能ですが、
Classicエンジンの場合にこの設定は使用できません。

mceclip0.png

Classicエンジンを使用する場合は、ステップのオプションよりJavaScript実行の待機時間を設定することができます。ステップの「設定」ボタンより「オプション」ダイアログを表示させ、「JavaScript実行」タブよりステップに対して待機時間を設定してください。
「タイマー イベントをリアルタイムで待機」にチェックを入れることで、下記動作イメージの通り「タイマー イベントの最大待機時間」に設定している時間だけページの読込完了を待機する事が可能となります。
※タイマー イベントとはJavaScriptの「setTimeout」関数や「setInterval」関数を示しており、指定した時間経過した後に指定された処理を実行する関数です。

「タイマーイベントの最大待機時間(ms)」はWebページを読み込む際に発生するタイマーイベントの待ち時間の上限値です。下記動作イメージの通り、最大待機時間を経過したタイマーイベントは実行されませんので注意してください。

 

■動作イメージ

<読み込むWebページの例>

JavaScriptでWebページを読み込んでから3秒後にWebサイトAhttp://www.openA.jp/)を新しいタブで開き、20秒後にWebサイトB30秒後にWebサイトCを新しいタブで開く場合

<script>
function OpenA(){
window.open("http://www.openA.jp/", "_blank");
}
function OpenB(){
window.open("https://www.openB.jp/", "_blank");
}
function OpenC(){
window.open("https://www.openC.jp/", "_blank");
}
setTimeout("OpenA()", 3000);
setTimeout("OpenB()", 20000);
setTimeout("OpenC()", 30000);
</script>

 

・JavaScript実行の設定

タイマーイベントの最大待機時間:30000ms、タイマーイベントをリアルタイムで待機:ONの場合

mceclip1.png

 

・Webページを読み込むステップの流れ 

ステップを開始してからの時間 処理概要
0秒  ページロード開始
5秒  Webページのファイルダウンロード完了/読み込み開始
8秒  待ち時間3000msで設定されている
 タイマーイベント(WebサイトAを新しいタブで開く)を実行
25秒  待ち時間20000msで設定されている
 タイマーイベント(WebサイトBを新しいタブで開く)を実行
30秒  最大待機時間を経過したため、
 Webページを読み込むステップの処理が終了
35秒  本来ならば、待ち時間30000msで設定されているタイマーイベント
(WebサイトCを新しいタブで開く)を実行するが、
 最大待機時間(30000ms)を超えているので実行されません。

 

参考HELP (マニュアル、ドキュメント一覧)
Kofax RPA へようこそ > リファレンス > Design Studio > その他のトピック > デフォルト オプション

<抜粋>

タイマー イベントを有効化 (クラシック ブラウザのみ)
このプロパティは、タイマー イベントを実行するかどうか指定します。タイマー イベントは、指定された期間後に発生するイベントであり、setTimeout() または setInterval() を使用する JavaScript によって設定するか、<meta> リダイレクションによって一定の秒数後のページのリダイレクトが指定されている時に設定できます。

タイマー イベントの最大待機時間 (ms) (クラシック ブラウザのみ)
このプロパティは、アクション実行の開始から実行されるタイマー イベントを待機する最大ミリ秒数を指定します。例えば、ページが 3000 ms で読み込まれ、いくつかタイマー イベントを設定し、このプロパティが 30000 ms に設定される場合、ページ読込実行後 27000 ms 以内に期限が切れるタイマー イベントのみ実行されます。以下の「タイマー イベントをリアルタイムで待機」プロパティに応じて、タイマー イベントの待機がリアルタイムで実行されるか、単にエミュレートされることに注意してください。

タイマー イベントをリアルタイムで待機 (クラシック ブラウザのみ)
このプロパティは、上記の「タイマー イベントの最大待機時間」プロパティによって指定される時間待機するか、単に待機をエミュレートしてトリガされるタイマー イベントのいずれかをすぐに実行するかを指定します。多くのタイマー イベントの場合、実際は、指定された期間、待機する必要はありません。ロボットはすぐに続行することができます。ただし、タイマー イベントの理由が Web サーバーが結果を処理するのを待機する必要があるといったものであれば、リアルタイムで待機する必要がある可能性があります。