Ver.10.3以前では、DSでのProxy設定はChromium機能に反映されないため、Chromium内で別途Proxy設定を行う必要があります。(証明書によるProxy設定は実装されていません。)
Ver.10.4からは「Design Studio 設定」の「プロキシサーバー」タブの設定がChromiumに反映されるようになりました。そのため、下記の『Chromiumを使用する全てのロボットに共通の設定を行う方法』を実行しなくても、開発時は「Design Studio 設定」で、本番実行時はMCで設定をすることでプロキシサーバーの設定が反映されます。
参考記事:Chromiumにおけるプロキシサーバー設定の優先順位
ChromiumにProxyの設定を行う方法としては、全てのロボットに共通の設定を行う方法と、ロボット単位で設定する方法の2つがあります。下記を参考にしてください。
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Chromiumを使用する全てのロボットに共通の設定を行う方法
Ver.10.4.0.4以降はこの方法を利用しないで下さい。
BizRobo! のインストールフォルダ内の「cef.cfg」ファイルをデスクトップにコピー&ペーストし、
ファイル内の最後の行にIPアドレスとポートの行を追加してください。
<「cef.cfg」ファイルのデフォルトパス>
C:\Program Files\Kofax RPA {バージョン}\nativelib\hub\windows-x32\{id}\node_modules\cef\cef.cfg
<追加するIPアドレスとポート行の例>
chrome:proxy-server=127.0.0.1:8888
「cef.cfg」ファイルを保存後、元のフォルダに戻し、DSを再起動すると設定が有効になります。
※「cef.cfg」ファイルには資格情報(ユーザーID/パスワード)を設定できません。
本番稼働時はRSが稼働している端末の「cef.cfg」ファイルに同様の設定を追加してください。
ロボット単位で設定する方法
Chromium内でのProxy設定は「Direct」,「Fixed」,「PAC」,「Auto」,「System」の5つが存在します。
項目名 | 説明 |
Direct | Chromiumの初期設定で、Proxyを使わない設定です。 |
Fixed | 固定のProxyを使用する場合に設定します。 ホスト、ポート、バイパスを指定できます。 |
PAC | PACファイル(Proxy自動設定・proxy auto-config)を 使用したい場合に設定します。 |
Auto | WPADプロトコル(Web Proxy自動検出プロトコル)など、 ネットワークネットワークで自動プロキシ設定が提供されている場合に使用します。 |
System | ロボットを実行しているコンピュータからProxy設定をコピーするには、 このオプショ ンを選択します。 |
「Direct」、「Auto」、「System」には設定項目はないので、「OK」ボタンのクリックのみ行ってください。
下記は「Fixed」と「PAC」それぞれの設定手順です。参考にしてください。
■「Fixed」設定手順
1.「Open」ステップでURIにWebページのURLを入力する。
2. オートメーションデバイスビュー(レコーダービュー)を右へスクロールし、Proxy変更ボタンを右クリック→「クリック」→「Left」を選択する。
3. オートメーションデバイスビュー(レコーダービュー)の中央に「Proxy configuration」が表示されるので、「Host」項目の入力欄で右クリック→「クリック」→「Left」を選択する。
4. オートメーションデバイスビュー(レコーダービュー)のタブで右クリック→「テキストを入力」からHost名を入力する。
※Ver.10.4からは手順3 で「フィールドにテキストを入力」からも入力することができます。
5. 「Port」項目の入力欄で右クリック→「クリック」→「Left」を選択する。
6. オートメーションデバイスビュー(レコーダービュー)のタブで右クリック→「テキストを入力」からPort番号を入力する。
※Ver.10.4からは手順3 で「フィールドにテキストを入力」からも入力することができます。
※Ver.10.3以前のDAでは数字だけをテキスト入力するとエラーになりますので、
ポートを入れる際には「=”{ポート番号}”」のように入力を行ってください。
7. 「OK」ボタンで右クリック→「クリック」→「Left」を選択する。
8. リフレッシュボタン()で右クリック→「クリック」→「Left」を選択し、Webページを再読み込みする。
■「PAC」設定手順
1.「Open」ステップでURIにWebページのURLを入力する。
2. オートメーションデバイスビュー(レコーダービュー)を右へスクロールし、Proxy変更ボタンを右クリックし、「クリック」→「Left」を選択する。
3. 「PAC」ボタンを右クリック→「クリック」→「Left」を選択する。
4. 「URL」項目で右クリック→「クリック」→「Left」を選択する。
5. オートメーションデバイスビュー(レコーダービュー)のタブで右クリック→「テキストを入力」からURLを入力する。
※Ver.10.4からは手順4 で「フィールドにテキストを入力」からも入力することができます。
6. 「OK」ボタンで右クリック→「クリック」→「Left」を選択する。
7. リフレッシュボタン()で右クリック→「クリック」→「Left」を選択し、Webページを再読み込みする。
Proxyが認証を必要とする場合、Webページを再読み込みした後に認証情報の入力を要求するダイアログが表示されるため、下記手順の通り、ユーザーとパスワードを入力してください。
■Proxyが認証を必要とする場合
1. 認証情報を入力するダイアログの「User name」項目で右クリック→「クリック」→「Left」を選択する。
2. オートメーションデバイスビュー(レコーダービュー)のタブで右クリック→「テキストを入力」からUser nameを入力する。
3.「Password」項目で右クリック→「クリック」→「Left」を選択する。
4. オートメーションデバイスビュー(レコーダービュー)のタブで右クリック→「テキストを入力」からPasswordを入力する。
5. 「OK」ボタンで右クリック→「クリック」→「Left」を選択する。
指定したURLにアクセスができたことを確認してください。