Ver.10.3より、DAの ファインダーの指定方法および内部処理のロジック(パスを解析し場所を特定する方法)が改訂されました。
<参考>リリースノート_v10.3
Devicr Automation ファインダーの改善
この Kofax Kapow のリリースには、Device Automation の改良されたファインダーが含まれていま す。 ファインダーは、複数の新しいインスタンスが同じ名前で表示されている場合でも、アプリケーション とコンポーネントを正しくターゲット設定できるように、再利用機能を拡張しました。
基本的には下位互換性が保たれているため、DAフローを含むVer.10.2以前で作成したロボットをVer.10.3以降でも実行・編集することが可能です。
しかし、一部の仕様変更に伴い発生した不具合やバージョン間の仕様の差により、下記例のような場合にロボットの修正を要することがあります。
<例>ロボットの修正が必要な場合
- オートメーションデバイスビューの操作で自動生成されたファインダーではなく、ステップにて直接修正したファインダーがある場合
- 「previous」または「Name」機能を使用して直前のステップからファインダーがReuse(再利用)されている場合
■オートメーションデバイスビューの操作で自動生成されたファインダーではなく、ステップにて直接修正したファインダーがある場合
Ver10.3以降にて再度ファインダーを調整していただく必要があります。
■「previous 」または「Name」機能を使用して直前のステップからファインダーがReuse(再利用)されている場合
Ver.10.2以前とVer.10.3以降では、ファインダー設定におけるターゲットまでの階層の指定方法が下記の通り変更されました。
<Ver.10.2以前>
ターゲットに到達するまでのすべての階層を Device > Application > Componentと指定
<Ver.10.3以降>
ターゲットの存在する階層とその一つ上の階層(Base Finder)のみ指定
これにより、ファインダーのReuse(再利用)があるVer.10.2以前のロボットにおいて、ファインダーでどの階層(Component, Applicationなど)を指定していたとしても、Ver.10.3以降に移行した際に、「Base Finder」項目にDeviceの情報が設定されエラーとなる現象が発生しています。
<例>エラーメッセージ
Please select a Device.
<エラー例1>Ver.10.2にて「previous」機能を使用してファインダーがReuse(再利用)されているロボットをVer.10.4に移行した場合
「Reuse」項目にて「previous」を選択して、直前のステップのファインダー情報を参照しているVer.10.2のロボットをVer.10.4に移行すると、「Base Finder」項目に「Reuse Device」、「Device」項目に「previous」が設定されてしまい、ファインダーが正しく機能しません。
<エラー例2>「Name」機能を使用してファインダーがReuse(再利用)されているロボットをVer.10.4に移行した場合
「Reuse」項目にて直前のステップの「Name」項目の値を選択して、直前のステップのファインダーの情報を参照しているVer.10.2のロボットをVer.10.4に移行すると、「Base Finder」項目に「Reuse Device」、「Device」項目に「Name(Alias)」項目の値が設定されてしまい、ファインダーが正しく機能しません。
※ 「Name」項目の名称はVer.10.3 より「Alias」に変更されました。
対処方法として、下記2通りの方法をお試しください。
・以下のファイルをダウンロードしてVer.10.2以前のロボットに適用する(※1)
ファイル内の「FinderCleaner対応手順.xlsx」を参考に実行してください。
・手動で 「Base Finder」 項目を修正する
下記2つの例のように、Ver.10.3以降の「Base Finder」 項目にて選択する情報を修正してください。
<例1>「previous」機能を使用している場合
「Base Finder」 項目にて「Reuse Application」を選択するとエラーが解消されます。
<例2>「Name」機能を使用している場合
「Base Finder」項目にて「Reuse Component」を選択するとエラーが解消されます。
Ver.10.3におけるファインダーの仕様変更の内容について詳しくは、以下の添付ファイルの動画を参照してください。
・Finder_enhancement_on10.3.wmv
注意事項
(※1) 「FinderCleaner」は必ずVer.10.2以前のロボットに適用してください。
ファイル内のモジュールをVer.10.3以降のインストールディレクトリに配置するとエラーが発生します。