Apache+Tomcat環境のバージョンアップ手順について

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※2018/7からは下記ナレッジでApacheのインストールを不要としており、それ以前の手順書で構築された方向けのナレッジとなります。
なお、手順書のご利用にはBizRobo! PORTALのアカウントが必要です。詳しくはこちらを参照してください。
Windows用Tomcat構築作業手順書(10.3)

バージョンアップ手順をサンプルとして以下の通り記載いたします。
お客様環境に合わせ各設定値を変更のうえご対応下さい。
なお、以下手順は10.1環境から10.3へのバージョンアップ手順となります。

1.Management Consoleへログインいただき、Admin > Backup > Create Backupでバックアップを作成してダウンロードしてください。
⇒MC_backup_日付.zipというファイルがダウンロードされます。

2.旧バージョンのサーバーー上に新バージョンのBizRobo! Basicをインストール下さい。
⇒C:\Program Files\Kapow {Version}\WebApps\ManagementConsole.war を別の場所にコピーし、例えばmc1032.warにファイル名を変更下さい。

3.shutdown_all.batを実行し、サーバーを停止します。

4.ロボットの実行ログ&ロボットファイルを保存するDBは、既存のDBの使いまわしを行うとエラーが発生するため、新しいデータベースを作成します。
⇒以下の順にコマンドを実行いただき、DBを作成下さい。

5.一時的な置き場に下記内容のmc1032.xmlファイルを作成下さい。 ※下記warファイルとmc1032の名前が対応している必要があります。
【mc1032.xml記載内容】

6.作成したmc1032.xmlをC:\Program Files\Apache Software Foundation\Tomcat 8.5\conf\Catalina\localhostにコピー&ペーストしてください。

7.mc1032.warを C:\Program Files\Apache Software Foundation\Tomcat 8.5\webappsにコピー&ペーストして下さい。

8.C:\Program Files\Apache Software Foundation\Tomcat 8.5\conf\server.xmlをコピーし以下の通り修正後上書き下さい。
【server.xml記載内容】

9.C:\Program Files\Apache24\conf\extra\httpd-proxy-ajp.confファイルをコピーし以下の通り追記後上書き下さい。
【httpd-proxy-ajp.conf追記内容】

10.startup_all.batを実行しサーバーを起動します。
⇒しばらく経つとTomcatによってwarファイルが自動的に展開されます。2分ほどお待ちください。

⇒http://{サーバーー名}/mc1032/にアクセスして、ユーザ名/パスワード共にadminを入力しログインできることを確認下さい。

11.ライセンス登録後、Management Consoleの画面が表示されることを確認下さい。

12.C:\Program Files\Apache Software Foundation\Tomcat 8.5\webapps\mc1032\WEB-INF\classes\log4j.propertiesの
最後に以下内容を追記しshutdown_all.bat、startup_all.batの順に実行しサーバーを再起動、MCへログイン下さい。
【log4j.properties追記内容】

※ログの保管の世代数を指定されたい場合は以下を合わせて追記下さい。
log4j.appender.auditLog.MaxBackupIndex=世代数(例:3)

13.C:\LOGS\MC\MC1032.logが作成されていることを確認し、ファイルの中にadminユーザーがログインしたことが記録されていれば成功。

14.Admin > Backup > Restore Backupにて[1.]で作成したバックアップファイルを新Management Consoleにリストアしてください。

15.[Import successful]ウィンドウが表示されればリストア完了です。
⇒旧バージョンでadminユーザのパスワードを変更している場合、この時点でパスワードが上書きされます。

16.Admin > Settings > RoboServer Log Databaseにて以下に変更しSaveをクリック下さい。

17.ロボットが使用するDBの以下設定は引き継がれているのでそのままで問題ありません。
[Management Console]-[Admin]-[RoboServers]-[Clusterを選択]-[Edit]-
[Cluster Settings]ウィンドウ-[Database]-[Development Database]

18.以下手順でRoboserverをWindowsサービスに登録してMCに接続します。

※すべて1行で入力してください。途中で3カ所、実行環境に応じて書き換えが必要な部分がございます。
※まずは上記をメモ帳に移して、必要な内容を編集してからコピー&ペーストでコマンドプロンプトに入力することを推奨します。
※Production Keyを使用して環境構築している場合は、wrapper.app.parameter.6=”Non Production”をwrapper.app.parameter.6=”Production”に変更してください。
※パスワードの内容はURLエンコードされた値になりますので、パスワードに@,!,(などの値を使用する場合は上記コマンドのパスワードにはURLエンコードした値を使用ください。
※コマンドを実行後、Windowsサービスの実行者となるユーザーのパスワードを入力すると、インストールが完了します。

19.サービスを開いて旧バージョンのRoboServerを停止してから、新バージョンのRoboserverを実行します。 ※このRoboServerは「自動起動(遅延開始)」の設定となっております。
⇒旧バージョンのRoboServerの「スタートアップの種類」は「手動」に変更下さい。 右クリック→プロパティから変更できます。

20.http://{サーバーー名}/mc1032/に接続し、Admin > RoboserversよりRoboserverがOnlineであることを確認します。

21.shutdown_all.bat、startup_all.batの順に実行しサーバーを再起動後、5分ほどおいて再度RoboserverがOnlineであることを確認下さい。

≪以降は新バージョンをしばらく運用いただき、動作確認後に実施いただくことを強く推奨いたします≫
※旧バージョンのBackupファイルもしばらくの間、残しておくことをお勧めいたします。

22.Windowsのサービスより、RoboServerサービスを停止下さい。

23.shutdown_all.batにてサーバーを停止します。

24.C:\Program Files\Apache Software Foundation\Tomcat 8.5\webappsを開き、旧バージョンのフォルダ,warファイルを削除下さい。
⇒念のため、別フォルダにて保存しておいてください。

25.C:\Program Files\Apache Software Foundation\Tomcat 8.5\workを開き、旧バージョンのフォルダを削除下さい。

26.C:\Program Files\Apache Software Foundation\Tomcat 8.5\conf\Catalina\localhostを開き、旧バージョンのxmlファイルを削除下さい。
⇒念のため、別フォルダにて保存しておいてください。

27.startup_all.batにてサーバーを起動します。

28.http://{サーバーー名}/mc1032/にログインできることを確認します。

29.http://{サーバーー名}/mc1032/に接続し、Admin > RoboserversよりRoboserverがOnlineであることを確認します。

30.shutdown_all.bat、startup_all.batの順に実行しサーバーを再起動後、5分ほどおいて再度RoboserverがOnlineであることを確認下さい。

31.Repository > Robotsよりロボットを実行いただき、ロボットを右クリック > View runs for this robot から実行ログが表示されていれば完了です。

≪その後の対応≫
旧バージョンを削除いただいてライセンスを返却いただく際、「廃棄証明書」※というものをご提出いただきますが、そちらの廃棄証明書の中でアンインストールの手順が記載されているため、上記手順では割愛させていただきました。
各種ファイル削除後、アンインストールいただければ完了となります。
ロボットファイルのフォルダや、設定ファイルのフォルダが一部残る場合もございますが、環境移行後問題ないことを確認されましたら、必要に応じて適宜削除ください。

※バージョンアップによりライセンスの更新が発生する場合に必要となります。