概要
MC、RSのJMXサービスを有効にして起動することで、JConsoleを使用したMC、RSのリソース監視や、監視ログのCSV出力が可能となります。
また、JConsoleではメモリの使用状況だけでなく、スレッド、クラス、CPU使用率なども確認できます。
以下にJConsoleを使った監視方法を記載致します。
注意事項
BizRobo! では、ガベージコレクションのログ(GCログ)を出力しておらず、GCログを出力するためのパラメーター設定については公開していません。
前提
JConsoleを使用するにはJava Development Kit(JDK)をインストールする必要がありますので、以下外部サイトからダウンロードしてください。
・Download Zulu Community
・Java SE Development Kit 8 Downloads
作業手順
■「Start Manegement Console」のリソース消費を確認する場合
1.「RoboServer Settings」を起動する。
2.「JMXサーバー(JMX Server)」タブを開く。
3.「JMXサービスを有効化(Enable JMX Service)」項目にチェックを入れる。
4.「ポート(Port)」項目に任意のポート番号を入力する。
※デフォルトでは50100が入力されています。
5.「OK」ボタンをクリックする。
6.「Start Management Console {バージョン}」を実行してMCとRSを起動する。
7.「jconsole.exe」を実行して「JConsole」を起動する。
8.「JConsole:新規接続」ダイアログの「ローカル・プロセス」項目で、監視したいプロセスを選択して「接続」ボタンをクリックする。
■個別で起動しているMCやRSのリソース消費を確認する場合
1.MCとRSを起動する。
・コマンド起動の場合
コマンドを実行してMCとRSを起動してください。下記は、それぞれの起動コマンド例です。参考にしてください。
<MCの起動コマンド例>
・Ver.10.3までの場合
"C:\Program Files\Kapow {バージョン}\bin\RoboServer.exe" -MC -service jmx:{任意のポート番号}
・Ver.10.4の場合
"C:\Program Files\Kofax RPA {バージョン}\bin\RoboServer.exe" -MC -service jmx:{任意のポート番号}
<RSの起動コマンド例>
・Ver.10.3までの場合
"C:\Program Files\Kapow {バージョン}\bin\RoboServer.exe" -p 50000 -mcUrl "http://admin:{パスワード}@{サーバー名}:50080" -cl "Non Production" -service jmx:{任意のポート番号}
・Ver.10.4の場合
"C:\Program Files\ Kofax RPA {バージョン}\bin\RoboServer.exe" -p 50000 -mcUrl "http://admin:{パスワード}@{サーバー名}:50080" -cl "Non Production" -service jmx:{任意のポート番号}
・Windowsサービスによる起動の場合
下記はMCとRSの登録コマンド例です。参考にしてください。
<MCを起動する場合の登録コマンド例>
ServiceInstaller.exe -i RoboServer.conf wrapper.ntservice.account={ドメイン}\{ユーザー名 } wrapper.ntservice.password.prompt=true wrapper.ntservice.name="ManagementConsole{バージョン名}" wrapper.ntservice.starttype=AUTO_START wrapper.syslog.loglevel=INFO wrapper.app.parameter.1="-MC" wrapper.app.parameter.2="-service" wrapper.app.parameter.3="jmx:{任意のポート番号}"
<RSを起動する場合の登録コマンド例>
ServiceInstaller.exe -i RoboServer.conf wrapper.ntservice.account={ドメイン}\{ユーザー名 } wrapper.ntservice.password.prompt=true wrapper.ntservice.name="RoboServer{バージョン名}" wrapper.ntservice.starttype=DELAY_START wrapper.syslog.loglevel=INFO wrapper.app.parameter.1="-p" wrapper.app.parameter.2="50000" wrapper.app.parameter.3="-mcUrl" wrapper.app.parameter.4="http://admin:{パスワード}@{サーバー名}:50080" wrapper.app.parameter.5="-cl" wrapper.app.parameter.6="Non Production" wrapper.app.parameter.7="-service" wrapper.app.parameter.8="jmx:{任意のポート番号}"
2.「jconsole.exe」を実行して「JConsole」を起動する。
3.「JConsole:新規接続」ダイアログの「ローカル・プロセス」項目で、監視したいプロセスを選択して「接続」ボタンをクリックする。
■Tomcat構築環境のリソース消費を確認する場合
1.「Tomcat{バージョン}w.exe」を実行する。
<「Tomcat{バージョン}w.exe」のファイルパス例>
{Tomcatのインストール先}\bin\Tomcat{Version}w.exe
2. 「Properties」ダイアログを開き、「Java」タブの「Java Options」項目の末尾に下記を追記する。
-Dcom.sun.management.jmxremote
-Dcom.sun.management.jmxremote.port={任意のポート番号}
-Dcom.sun.management.jmxremote.rmi.port={上記と同じポート番号}
-Dcom.sun.management.jmxremote.ssl=false
-Dcom.sun.management.jmxremote.authenticate=false
3.Tomcatを起動する。
4. 「jconsole.exe」を実行して「JConsole」を起動する。
<「jconsole.exe」のファイルパス例>
C:\Program Files\Java\jdk{バージョン}\bin\jconsole.exe
5.「JConsole:新規接続」ダイアログの「ローカル・プロセス」項目で、監視したいプロセスを選択して「接続」ボタンをクリックする。
いずれの手順も、接続後に「JConsole」画面で任意のフィールドを選択し、右クリック→「名前を付けて保存」を選択することでCSVファイルを出力できます。
別端末から監視する場合は「JConsole:新規接続」ダイアログの「リモート・プロセス」項目で下記のように指定し、「Username」項目と「Password」項目に監視対象OSのログイン情報を入力してください。
<「リモート・プロセス」項目での指定方法>
{MC稼働端末のホスト名/IPアドレス}:{指定した任意のポート番号}
参考
JConsoleを使用してDesign Studio(DS)のヒープメモリの使用状況を確認することも可能です。
-
DSのヒープメモリを確認する場合
- 「DS」を起動
- タスクマネージャーでDSの「java.exe」プロセスのPIDを確認
- 「jconsole.exe」を実行して「JConsole」を起動
- 「JConsole:新規接続」ダイアログの「ローカル・プロセス」項目で、2で確認したプロセスを選択して「接続」ボタンをクリック
- 「メモリー」タブを表示
<関連ナレッジ>
使用中のヒープメモリを開放する方法
区分 | 確認Ver |
手順 | 10.3.0.7 |