概要
DASがダウンした際に、DASのログに下記のエラーメッセージが出力されることがあります。
<例>エラーメッセージ
ERROR DAS – FATAL ERROR: node::StreamWrap::DoAlloc(size_t, uv_buf_t*, void*) Out Of Memory
この場合、「node.exe」が使用するヒープサイズを拡張することで、事象を回避できる可能性があります。
チューニングされる場合は下記の手順を参考にしてください。
注意事項
DASのデフォルトのヒープサイズは750MBです。
node.exeは32ビットプロセスとして動作する為、変更できる最大ヒープサイズは1.4Gから1.6Gの範囲になります。(環境に依存するため、参考値)
拡張後のヒープサイズを決める際は、750MBよりも多く、上記範囲よりも少ない値でお試しください。
なお、どの程度のヒープメモリが必要となるかは環境依存のため、
拡張後も同様の事例が発生した場合は都度調整が必要となります。
前提
本ナレッジにおける環境変数「NODE_OPTIONS」は、Ver.10.3.0.4以降でのみ使用することができます。
作業手順
1. Windowsのスタートメニューから「コントロールパネル」を開く。
2.「システムとセキュリティ」をクリックする。
3.「システム」をクリックする。
4.「システムの詳細設定」をクリックする。
5.「詳細設定」タブを開き、「環境変数」ボタンをクリックする。
6.「システム環境変数」項目から「新規」ボタンをクリックする。
7.「変数名」項目に「NODE_OPTIONS」と入力する。
8.「変数値」項目に「--max-old-space-size={任意のヒープサイズ(MB)}」と入力する。
<例>変数値:--max-old-space-size=1300
9.「OK」ボタンをクリックする。
10. OSを再起動する。
下記の方法で、node.exeに環境変数が適用されていることを確認できます。
・Ver.10.3以前,10.7以降
下記URLよりダウンロードしたProcess Explorerを実行して確認してください。
※Process Explorerを起動するOSが64ビットOSの場合はprocexp64.exeを、32ビットOSの場合はprocexp.exeをご使用ください。
<URL>
https://docs.microsoft.com/en-us/sysinternals/downloads/process-explorer
10.3以前
10.7以降
・Ver.10.4
DASのログより確認することができます。
※本記事に記載の「手順」を最後まで実施するとヒープサイズの変更が適用されたログを確認することができます。OSを再起動せずにログを確認しても変更前の値が出力されますのでご注意ください。
<出力例>
2020-02-12 10:38:11,603 [1] INFO DAS - Driver level was set to WARN
2020-02-12 10:38:11,644 [1] INFO DAS - KAPOW_LOG_LEVEL was set to WARN
2020-02-12 10:38:11,745 [1] INFO DAS - System: Windows 10 Pro
2020-02-12 10:38:11,763 [1] INFO DAS - Release 1903
2020-02-12 10:38:11,782 [1] INFO DAS - Build 10.0.18362.530 (WinBuild.160101.0800) (18362.1.amd64fre.19h1_release.190318-1202)
2020-02-12 10:38:11,799 [1] INFO DAS - Environment variables:
2020-02-12 10:38:11,814 [1] INFO DAS - SystemDrive = C:
2020-02-12 10:38:11,828 [1] INFO DAS - ProgramFiles(x86) = C:\Program Files (x86)
:
2020-02-12 10:38:12,104 [1] INFO DAS - NODE_OPTIONS = --max-old-space-size=1300
区分 | 確認Ver |
手順 | 10.4,10.7,11.1 |