Tomcat環境でOracle Databaseを使用した場合の設定

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概要

基本的な作業の流れは、次の前提で紹介しているTomcat構築手順書の通りとなります。
MySQLでの作業をOracle DB側で同様に設定いただければ問題ございません。

前提

下記ドキュメントを参考に使用するDBをOracle Databaseに置き換えて作業している事を前提として記載します。
※ご利用にはMy BizRobo! のアカウントが必要です。詳しくはこちらを参照してください。
Windows用Tomcat構築作業手順書

注意事項

以下、手順書との差異になります。
ユーザ名とパスワードは、Oracle Databaseで作成済みのログイン可能なユーザ名とパスワードを指定して下さい。
BASICROBO_MC、ROBODB_MC、ROBOLOG_MCについては、手順書で指定しているデータべース名称となります。
※お客様環境で作成されたデータベース名称に合わせて変更してください。

  1. 設定ファイルの作成
    mc.xmlについてはDB情報を設定するため、変更が必要となります。
    以下、サンプルをご参考下さい。
    server.xmlは、ログの出力先を指定しているのみである為、手順書での設定以外に変更いただく必要はございません。

    【mc.xml設定例】
    <?xml version='1.0' encoding='utf-8'?>
    <Context useHttpOnly="true" mapperContextRootRedirectEnabled="true">
    <!-- Default set of monitored resources -->
    <WatchedResource>WEB-INF/web.xml</WatchedResource>
    <Resource name="jdbc/kapow/platform" auth="Container" type="javax.sql.DataSource"
    maxTotal="100" maxIdle="30" maxWaitMillis="-1"
    username="{DB接続ユーザ名}" password="{DB接続パスワード}"
    driverClassName="oracle.jdbc.OracleDriver"
    validationQuery="SELECT 1 FROM DUAL" testOnBorrow="true"
    url="jdbc:oracle:thin:@{DBサーバホスト名}:1521/BASICROBO_MC"/>
    </Context>

  2. JDBCドライバのインストールと設定

    MCとDB(本件ではOracle Database)間の通信を可能にするJDBCドライバについても、
    手順書のmysql-connecter-java-x.x.x.x を ojdbc x .jar(ojdbc-x.jar)と置き換えてご利用下さい。

    ただし、MCの設定>[データベースドライバ]でのアップロードはせず、Bizroboのインストールフォルダ配下にある thirdparty へ利用するOracle DBに対応したJDBCドライバを配置する必要があります
    ※DS/RSがMCと別端末の場合、DS/RSにも同様に配置する必要があります。
    参考:MCにOracle JDBCドライバをアップロードすることはサポートされていない

    また、v11.3以下のバージョンのJDBCドライバは、デフォルトでBizroboのインストールフォルダ配下にある thirdpartyに配置されているため、そちらをご利用下さい。


    【デフォルトで配置されているJDBCドライバ】
    V9~:ojdbc-5.jar
    V10.3~:ojdbc-6.jar
    V11.4~:なし

    【手順書の2箇所】
    ①{Tomcatインストールフォルダ}\lib への貼り付け   
     例:C:\Program Files\Apache Software Foundation\Tomcat x.x\lib

    ②MCの設定>[データベースドライバ]のJDBCドライバアップロードの代わりに、
    {Bizroboインストールフォルダ}\lib\thirdparty への貼り付け
     例:C:\Program Files\Kofax RPA 10.4.0.4 325 x64\lib\thirdparty

  3. ファイアウォールの設定
    MySQLでの設定をOracle Databaseの設定に置き換え設定ください。
    OracleではTCP1521番ポートで通信するため、ポートの解放をお願い致します。

    【手順書の1箇所】
    ファイアフォール設定で利用するポートの解放(MCとRS)


  4. MCで利用するDB設定
    MC上にもDBの情報を設定する必要があります。

    【手順書の3箇所】
    ①[Admin]-[Settings]-[Database]-[Types]
    ②[Admin]-[Settings]-[RoboServer Log Database]
    ③[Admin]-[RoboServers]-[Settings]の[Cluster Settings]
    ※バージョンにより設定方法が異なります。
    10.4.0.x以降の場合「ホスト」項目にはホスト名またはIPアドレス以外の内容を含めないように設定してください。

    Ver10.3.0.x以前の場合
    【Database Type設定例】
    ※任意名称(Name)で新規のDatabase Typeを作成ください。
    Name:{Oracle_DB}
    JDBC Driver:oracle.jdbc.OracleDriver
    Connection URL template:jdbc:oracle:thin:@${ServerName}
    Database Type:Oracle Database

    【RoboServer Log Database設定例】
    Host:{DBサーバホスト名:ポート番号:SID}
    Schema:{ROBOLOG_MC}
    Database type:{Oracle_DB}
    User name:{ユーザ名 as ロール} ※例:system as sysdba など
    Password:{パスワード}

    【Cluster Settings設定例】
    ※任意名称(Name)で新規のDatabaseを作成ください。
    Name:{Oracle_DB_CL}
    Host:{DBサーバホスト名:ポート番号:SID}
    Schema:{ROBODB_MC}
    Database type:{Oracle_DB}
    User name:{ユーザ名 as ロール} ※例:system as sysdba など
    Password:{パスワード}

    Ver10.4.0.x以降の場合
    【Database Type設定例】
    ※任意名称(Name)で新規のDatabase Typeを作成ください。
    Name:{Oracle_DB}
    JDBC Driver:oracle.jdbc.OracleDriver
    Connection URL template:jdbc:oracle:thin:@${ServerName}:${Schema}
    Database Type:Oracle Database
    ※"${ServerName}"と"${Schema}"の間が「:」でつながらない場合には、「/」をご利用ください

    【RoboServer Log Database設定例】
    ホスト:{DBサーバホスト名}
    Port:{ポート番号}
    スキーマ:{SID}

    Database type:{Oracle_DB}
    User name:{ユーザ名 as ロール} ※例:system as sysdba など
    Password:{パスワード}

    【Cluster Settings設定例】
    ※任意名称(Name)で新規のDatabaseを作成ください。
    Name:{Oracle_DB_CL}
    ホスト:{DBサーバホスト名}
    Port:{ポート番号}
    スキーマ:{SID}

    Database type:{Oracle_DB}
    User name:{ユーザ名 as ロール} ※例:system as sysdba など
    Password:{パスワード}

  5. その他の設定
    Oracel DB側での設定となるため サポート対象外の内容 となりますが、以下が未設定の場合、
    Oracle DBへのリモート接続ができない事が確認できております。
    下記のリモート接続設定をご確認ください。

    【Oracle DBのリモート接続許可設定】
    設定変更ファイル:%ORACLE_HOME%\NETWORK\ADMIN\listener.ora
    変更前:
    LISTENER =
     (DESCRIPTION_LIST =
       (DESCRIPTION =
         (ADDRESS = (PROTOCOL = IPC)(KEY = EXTPROC1521))
         (ADDRESS = (PROTOCOL = TCP)(HOST = localhost)(PORT = 1521))
       )
      )
    変更後:
    LISTENER =
     (DESCRIPTION_LIST =
       (DESCRIPTION =
         (ADDRESS = (PROTOCOL = IPC)(KEY = EXTPROC1521))
         (ADDRESS = (PROTOCOL = TCP)(HOST = {DBサーバホスト名})(PORT = 1521))
       )
      )

 

参考


区分 確認Ver
手順 10.3、10.4