概要
環境(例:ActiveDirectory)により、管理者権限を付与されているアプリケーションを操作する場合、
DesktopAutomationService(DAS)にも管理者権限が付与されていないと以下の問題が発生します。
- バージョン10.4未満の場合は、Tree情報上で対象のアプリケーションのプロセス名が生成されないためステップを作成出来ない。
- DAステップは実行出来ているが、DAの画面上では何も動作していない。
補足:対象アプリケーションが表示中に発生する他の問題
- デスクトップやタスクバーの操作が出来ない。
バージョンによるTree情報生成差異
10.3.0.7の場合
プロセス名が生成されず、Tree情報も途中まで。
11.1.0.4の場合
プロセス名は生成されるが、Tree情報は途中まで。
DASを管理者権限付与して起動することで、Tree情報が全て生成される
エラーメッセージ
10.4未満の場合
プロセス名が無い状態でステップを作成しようとすると以下のエラーメッセージが表示されます。
英:Cannot create a unique finder for the selected element
和:選択された要素に固有のファインダーを作成できない
10.4以上の場合
エラーにはなりません。
ただし対象アプリケーションのウィンドウ部分しか選択出来ません。
対処方法
DeviceAutomationServiceも同様に管理者権限を付与された状態で起動して下さい。
例)Windows10の「管理者として実行」にてDASを実行する。
注意事項
DASはデフォルトでスタートアップ登録されているため、DA端末を再起動すると管理者として起動されない場合があります。
その場合は、Windowsのタスクスケジューラ又はサービスで管理者権限を付与して登録し、スタートアップでの起動は無効にして下さい。
参考
Device Automation でアプリケーションのウィンドウ部しか選択できない(権限格差編)
DAで正しくファインダーが設定されたステップを実行しても端末上で動作しない
DASをタスクスケジューラに設定する方法
区分 | 確認Ver |
トラブルシュート | 10.3、10.4、10.7.0.4、11.1.0.4 |