概要
本ナレッジは、リモートデスクトップ接続ウィンドウへEnter Textステップすると、文字が変化してしまう場合の対応方法を記載いたします。
※仮想キーコードを使用したキーの実行ではございません。こちらは以下参照。
Calculated Keyの設定方法
DA端末がWindows10の場合、「Press Key」ステップのStandard Keyで動作しないキーがある
DA端末上からWindows機能のリモートデスクトップ接続を起動して他端末へ接続して、
そのリモートデスクトップ接続ウィンドウへEnter Textステップすると、文字が変化することがあります。
これはWindows機能のリモートデスクトップ接続自体の不具合であり、 unicodeキーの実行がまれに失敗することが原因です。(製品の不具合ではございません。)
例)「C:\DAuser001」と入力する場合
まず、リモートデスクトップ接続ウィンドウへ「C:\DAuser001」をEnter Textステップすると以下のようになります。(「c*\dAUser001」と入力された。)
対処方法
これをEnter Textステップではなく、Press Keyのステップのcalculated keyを使用することで正しく文字を入力することが可能です。
以下、手順です。(「DS端末(Windows10) → DA端末(Windows7) → RDP接続端末(Windows10)」の順番で接続した状態で検証。)
1.入力したい文字列をエンコードする。(参考サイト「エンコード / デコード」を使用)
・エンコード前
C:\DAuser001
・エンコード後(Unicode(UTF-16BE))
U+0043U+003AU+005CU+0044U+0041U+0075U+0073U+0065U+0072U+0030U+0030U+0031
2.文字コードをcalculated keyに対応するように整形する。
・整形前(エンコード後と同じ)
U+0043U+003AU+005CU+0044U+0041U+0075U+0073U+0065U+0072U+0030U+0030U+0031
・「U+00」を除外する(U+00の00が00でない場合は残す)
433A5C444175736572303031
43はC、3Aは:、5Cは\…といったように対応しています。
※詳細は参考サイトの「Unicode対応 文字コード表」を参照
・「sxx,fU(もしくは「sxxxx,fU」)」の形に整形する
s43,fU s3A,fU s5C,fU s44,fU s41,fU s75,fU s73,fU s65,fU s72,fU s30,fU s30,fU s31,fU
※メモやエディタで置換前に「U+00(または「U+」)」、置換後に「,fU s」を設定して置換した後に整形すると簡単です。
3.Press Keyステップをcalculated keyにして先ほど整形した文字列を設定し、実行する
以下、「C:\DAuser001」以外のサンプルです。
・はなまる◯
エンコードした文字列:U+306FU+306AU+307EU+308BU+25EFU+000A
→整形した文字列:s306F,fU s306A,fU s307E,fU s308B,fU s25EF,fU s0A,fU
・花丸
エンコードした文字列:U+82B1U+4E38
→整形した文字列:s82B1,fU s4E38,fU
・ハナマル
エンコードした文字列:U+30CFU+30CAU+30DEU+30EB
→整形した文字列:s30CF,fU s30CA,fU s30DE,fU s30EB,fU
・ハナマル
エンコードした文字列:U+FF8AU+FF85U+FF8FU+FF99
→整形した文字列:sFF8A,fU sFF85,fU sFF8F,fU sFF99,fU
参考
区分 | 確認Ver |
トラブルシュート | 10.3.0.7 |