発生バージョン・改修ID・修正バージョン
発生Ver | 改修ID | 修正Ver |
Design Studio 11.3.0.2 Design Studio 11.4.0.2 |
2073811 |
事象
v11.3以降、「シート名設定(Set Sheet Name)」ステップにて設定前と同じ名前のシート名を設定するとエラーが発生します。
よって、v11.3以降のロボット開発及び、v11.3以降のバージョンにアップデートする際はご留意願います。
エラーメッセージ
シート名設定 アクションによるエラーが発生しました。スプレッドシートには、すでに"設定後のシート名"という名前のシートが含まれています。
原因
製品改善の際に設定前と同じ名前のシート名を設定しようとした場合を考慮できていなかったことが原因
発生条件
-
v11.3以降であること
-
「シート名設定(Set Sheet Name)」ステップで設定前と同じ名前のシート名を設定すること
対処方法
- シート名変更の必要可否をご確認頂き、シート名変更が不要な場合は「シート名設定(Set Sheet Name)」ステップの削除をご検討ください。
- シート名の変更が必要な場合は、「シート名抽出(Extract Sheet Name)」ステップとテストステップを使用し、事前にシート名が設定前後で同じであるかを判定するような処理をご検討ください。
参考情報
- シート名の変更が必要な場合の一例として、下記イメージと説明を記載します。
- ロボット概要としては、Excelファイルを開き、7番目のシート名と設定後のシート名が異なる場合は「シート名設定(Set Sheet Name)」ステップで修正して後続処理を行うものです。
-
前提として、v11.3以降の「シート名設定(Set Sheet Name)」ステップによるエラーは大まかに3つ想定されます。
a)処理対象シートのシート名が存在していない場合
b)設定後のシート名が既に別シートで使用されている場合
c)設定前と設定後のシート名が同じ場合
⇒上記a)、b)に加え、v11.3以降では不具合によって c)が発生するようになります。 -
下記一例のように構築することで、上記の前提に記載した3つエラーの判別をすることも可能です。
<上記のイメージの説明>
1)紫色枠の「シート名の抽出(Extract Sheet Name)」ステップで7番目のシート名を抽出
※ステップのファインダーは「Excel内ループ(Loop Sheet)」ステップの範囲名で指定している。
2)青色枠の「値判定(Test Value)」ステップで7番目のシート名と設定後のシート名と一致するかを確認
・ 一致している場合:赤色枠の「シート名設定(Set Sheet Name)」ステップを行う。
・ 一致していない場合:橙色枠の「シート名設定(Set Sheet Name)」ステップを行う。
3)赤色枠の「シート名設定(Set Sheet Name)」ステップで設定後のシート名に変更
※エラーが発生した場合は、上記の前提に記載したエラーのうち、c)のエラーが発生している。
※c)の場合は、本来エラーではないため無視して続行する。
4)橙色枠の「シート名設定(Set Sheet Name)」ステップでExcel内に設定後のシート名のシートが存在していることを確認
・エラーが発生した場合:「Errorの場合↓」の条件分岐にてエラー処理を行う。
※上記の前提に記載したエラーのうち、a)のエラーが発生している。
・エラーが発生しない場合:後続の処理を行う。
※上記の前提に記載したエラーのうち、b)のエラーが発生している状況であり、後続の処理にてエラー処理を決める。
上記は一例ですので、お客様の開発・運用方針に沿ってご検討ください。