【使用するステップ】
- コンバータが利用可能なステップ。
例)「変数の割当(Assign Variable)」ステップ
「変数の変換(Convert Variables)」ステップ
【実装例】
抽出した日付をExcel日付(シリアル値)に変換する方法と、抽出したExcel日付(シリアル値)を日付に変換する方法を紹介します。
※本例では「変数の割当」ステップを使用します。
<シリアル値とは>
Excelで取り扱う日付データは、1900年1月1日を「1」とした連番(シリアル値)という形で管理されており、表示する際にExcelの内部で処理されて「2000/7/1」などの様々な形式に置き換えられています。
例:2000年7月1日の場合は1900年1月1日から36708日目となり、シリアル値が「36708」となります。
【事前準備】
-
処理をするための変数を準備します。
①Date型の変数「date」:取得した日付を取得するため(下図左)
②Integer型の変数「integer」:シリアル値を取得するため(下図右)
【作成手順】
※今回は説明の為に日付データやシリアル値のあるサンプルを利用しております。
- 日付をシリアル値に変換する場合
- 事前に準備した変数「date」に、日付データを抽出します。
①事前に「ファイル読込」ステップで該当するデータを読み込みます。
②変換された日付データが入っている箇所を右クリックし、抽出>日付>Date型の変数を選択します。
(下図では例として、サンプル用の日付データ「2000/7/1」を変数「date」に抽出しています。)
- 「変数の割当」ステップを作成し、「コンバータ」を選択します。
- 「変数の割当」ステップの「変数:」にあらかじめ準備した変数「integer」を設定したあと、「値:」にある「変数を取得」をダブルクリックします。
- 「変数を取得」設定画面にて、変数欄に「date」を設定し「OK」をクリックします。
- 「+」ボタンを押し、「日付処理」>「Excelの日付に変換」を選択します。
- テスト出力値欄にシリアル値が表示されていることを確認し「OK」をクリックします。
- ステップを実行すると、抽出した日付データに対応するシリアル値が取得できます。
- 事前に準備した変数「date」に、日付データを抽出します。
- シリアル値を日付に変換する場合
- あらかじめ準備した変数「integer」にシリアル値を抽出します。
①事前に「ファイル読込」ステップで該当するデータを読み込みます。
②変換されていないシリアル値が入っている箇所を右クリックし、抽出>数値>Integer型の変数を選択します。
(下図では例として、サンプル用のシリアル値「36708」を変数「integer」に抽出しています。)
- 「変数の割当」ステップを作成し、「コンバータ」を選択します。
- 「変数の割当」ステップの「変数:」にあらかじめ準備した変数「date」を設定したあと、「値:」にある「変数を取得」をダブルクリックします。
- 「変数を取得」設定画面にて、変数欄に「integer」を設定し「OK」をクリックします。
- 「+」ボタンを押し、「日付処理」>「Excelの日付から変換」を選択します。
- テスト出力値欄に日付データが表示されていることを確認し「OK」をクリックします。
- ステップを実行すると抽出したシリアル値に対応する日付データが取得できます。
- あらかじめ準備した変数「integer」にシリアル値を抽出します。
【注意点】
- 変換した値を変数に入力する際にはそれぞれの値に対応した変数の型や形式を指定する必要があります。
※変数の型についてはDSで扱えるデータの種類(変数のタイプ)をご確認ください。
【関連情報】
- 日付データを理解する
- コンバータで使用できるデータ変換機能
- セルのシリアル値を抽出する
- データを日付型データに変換する
- DSでExcelに入力された日付を日本語書式に設定する方法
- DSでExcelに任意のフォーマットで日付を入力する方法
※この記事は2022年8月15日にver11.1.0.6で作成したものです。
※本記事は初心者の方に分かりやすくご説明することを目的としております。
そのため、意図的に厳密な表現を避けている場合がございますのでご了承ください。