【使用するステップ】
- 「セッションの保存(Save Session)」ステップ
- 「セッションの復元(Restore Session)」ステップ
【実装例】
繰り返し処理やブランチ(分岐)の終了後に別の繰り返し処理やブランチに処理が移るとき、画面の状態は処理が終了した状況を引き継がず、その処理が行われる前の状態に戻ってしまいます。「セッションの保存」ステップ・「セッションの復元」ステップを組み合わせて、処理途中の状態を都度保存して呼び出すことで、処理状態を引き継ぐことができます。
例)Webサイトからログアウトした状態のセッションを保存し、次のブランチでそのセッションを利用してログアウト後の状態のWebページを復元する
- セッションを保持するためにSession型変数(例:session)を「グローバル」欄にチェックを入れて作成します。
- ログアウトしたページを表示したステップの直後に「セッションの保存」ステップを追加し、「保存先」欄に1.で追加したSession型変数を設定します。
- ログアウトしたページを再度表示したい箇所で「セッションの復元」ステップを追加し、「復元元」欄に2.で保存した変数を設定します。
※今回はブランチの先にステップを追加し、設定しています。 - ステップが実行されると保存したログアウト後のページが復元されます。
【補足】
DSから2段階認証が求められるサイトへアクセスした場合、毎回 初回訪問ユーザとして取り扱われます。
そこで2段階認証承認後の画面を「セッションの保存」ステップでデータベースに保存し、次回ログイン時に「セッションの復元」ステップで復元することで、ID/パスワードのみでログインできます。以下、処理のイメージと概要を説明します。
■処理のイメージ
■概要
- 「ログイン」グループ内:データベースに登録されているセッションを復元する
- コード要求有無(要求なしへ):ログイン画面に以下のようなチェックがあれば、次回から2段階認証が求められないようにチェックする
- Wait:ワンタイムパスワードをテキストファイルへ手動入力するために待機(初回のみ)する
- 「セッションの保存」グループ内:ログアウト後のセッション状態を保存し、データベースに登録する
【注意点】
【関連情報】
- Save Session データのスコープ・ライフタイム
- 「ラジオ ボタン選択(Select Radio Button)」ステップ
- 「チェックボックス設定(Set Checkbox)」ステップ
- サンプルロボット>ループやブランチを跨いで画面の情報を保持する方法
※この記事は2022年7月21日にver11.1.0.6で作成したものです。
※本記事は初心者の方に分かりやすくご説明することを目的としております。
そのため、意図的に厳密な表現を避けている場合がございますのでご了承ください。