概要
「セル値抽出(Extract Cell)」ステップの「次を抽出(Extract This)」項目で「書式設定された値(Formatted Values)」が選択されていると、セルに入力されている値ではなく、セルに表示されている値を抽出します。※デフォルトで「書式設定された値(Formatted Values)」が選択されます。
本ナレッジでは、例として下記2つの手順を紹介します。
例1)セルに入力されている時刻をプレーン値として抽出し、別のセルに抽出元と同じhh:mm形式で転記する手順
例2)セルに入力されている12桁以上の数値をプレーン値として抽出し、別のセルに抽出元と同じ標準形式で転記する手順
使用例
例1.時間を抽出する場合
(図1.例1_概要)
例2.12桁以上の数値を抽出する場合
※Excelでセルに12桁以上の数値が入力されており、かつセルの書式が標準の場合、指数表示されます。
(図2.例2_概要)
セルに入力されている値を抽出したい場合は「セル値抽出(Extract Cell)」ステップの「次を抽出(Extract This)」項目で「プレーン値(Plain Values)」か「式(Formulas)」を選択してください。
※セルに式が含まれていない場合、「式(Formulas)」を選択しても「プレーン値(Plain Values)」を選択した場合と同じ値を抽出します。
抽出したプレーン値は「セルのコンテンツ設定(Set Content of Cell)」ステップでフォーマットを設定することで、抽出元と同じ表示形式で別のセルに挿入できます。
前提
・抽出したセル値を格納するためのテキスト型変数を作成します。
※本手順では”value”と言う変数名で作成しています。
・セル値抽出対象のExcelファイルは、「変数を開く(Open Variable)」ステップで、ウィンドウズビューに表示されているものとします。
(図3.前提条件)
手順
-
例1)セルに入力されている時刻をプレーン値として抽出し、別のセルに抽出元と同じhh:mm形式で転記する手順
- ウィンドウズビューで、転記元のセルを右クリック→「抽出(Extract)」→「テキスト(Text)」→ 前提で作成した変数を選択
(図4.例1_手順1) - 手順1で作成した「セル値抽出(Extract Cell)」ステップの「次を抽出(Extract This)」項目で「プレーン値(Plain Values)」を選択
(図5.例1_手順2) - ウィンドウズビューで、転記先のセルを右クリック→「コンテンツ設定(Set Content)」を選択
(図6.例1_手順3) - 『セルのコンテンツ設定(Set Content of Cell)』ダイアログで、「コンテンツ(Content)」項目の右端の▼から「コンバータ(Converters)」を選択
(図7.例1_手順4) - 「変数を取得(Get variable)」をダブルクリック
(図8.例1_手順5) - 『変数を取得(Get Variable Configuration)』ダイアログの「変数(Variable)」項目で、前提で作成した変数を選択
- [OK]ボタンをクリック
(図9.例1_手順6と7) - 「フォーマット(Format)」項目にhh:mmと入力
- [OK]ボタンをクリック
(図10.例1_手順8と9)- <実行結果>
(図11.例1_実行結果)
- <実行結果>
- ウィンドウズビューで、転記元のセルを右クリック→「抽出(Extract)」→「テキスト(Text)」→ 前提で作成した変数を選択
-
例2)セルに入力されている12桁以上の数値をプレーン値として抽出し、別のセルに抽出元と同じ標準形式で転記する手順
- ウィンドウズビューで、転記元のセルを右クリック→「抽出(Extract)」→「テキスト(Text)」→ 前提で作成した変数を選択
(図12.例2_手順1) - 手順1で作成した「セル値抽出(Extract Cell)」ステップの「次を抽出(Extract This)」項目で「プレーン値(Plain Values)」を選択
(図13.例2_手順2) - ウィンドウズビューで、転記先のセルを右クリック→「コンテンツ設定(Set Content)」を選択
(図14.例2_手順3) - 『セルのコンテンツ設定(Set Content of Cell)』ダイアログで、「コンテンツ(Content)」項目の右端の▼から「コンバータ(Converters)」を選択
(図15.例2_手順4) - 「変数を取得(Get variable)」をダブルクリック
(図16.例2_手順5) - 『変数を取得(Get Variable Configuration)』ダイアログの「変数(Variable)」項目で、前提で作成した変数を選択
- [OK]ボタンをクリック
(図17.例2_手順6と7) - 「フォーマット(Format)」項目に「General」を選択
- [OK]ボタンをクリック
(図18.例2_手順8と9)
- <実行結果>
(図19.例2_実行結果)
- <実行結果>
- ウィンドウズビューで、転記元のセルを右クリック→「抽出(Extract)」→「テキスト(Text)」→ 前提で作成した変数を選択
補足
DAでExcelのセルの値を転記した際に、転記先セルに書式が反映されなかった場合は、DAで対象セルを選択→「F2 + Enter」のキー操作を行うステップを実行することで解決することがあります。
区分 | 確認Ver |
逆引き | 10.4.0.4 |