概要
DA端末上にて、以下の場合に管理者権限で実行しているアプリの操作やデスクトップの操作、タスクバーの操作は動作しません。
- DesktopAutomationService(DAS)が管理者として起動されていない。
- 「管理者として実行」している又はUAC設定にて盾マークがアイコンに付いているアプリケーションを起動している。
- 管理者権限で実行しているアプリケーションがアクティブ状態且つ最小化されていない。
※操作対象のアプリケーションがアクティブ/非アクティブかを見分ける方法は、DAで操作するアプリケーションをアクティブにするを参照してください。
盾マーク例
<デスクトップ操作事象例>
- 管理者権限で起動されたコマンドプロントがアクティブの状態
- デスクトップ上の「test.txt」に対して「ダブル クリック」ステップを作成する。
- 「ダブル クリック」ステップを実行するとステップは問題無く進むが、DA端末上では「test.txt」はダブルクリックされない。
<想定される発生タイミング例>
- 操作対象のアプリケーションに対してステップを作成した後、別のアプリケーションを管理者権限で起動して、最小化せずにアクティブの状態で実行してしまったとき(開発時のデバッグなど)。
- 管理者として実行する必要のあるアプリケーション(A)とその他のアプリケーション(B)をユーザー権限で起動し、AとBのアプリケーションを交互に操作する処理を実装しようとしたとき。
エラーメッセージ
過去の事例ではDASのログに以下のメッセージが出力されました。
ERROR com.kapowhub.drivers.automationnative windows_errors.cc:14 Failure in SetCursorPos: Unknown error (0)
対処方法
- DA端末上で、管理者権限持ちのアプリケーションを起動しない。
<例>下図の場合、「開く」からアプリケーションを実行する
- DASを管理者権限持ちとして起動する。
<例>DASのアプリケーションを管理者として実行する
注意事項
DASはデフォルトでスタートアップ登録されているため、DA端末を再起動すると管理者として起動されない場合があります。
その場合は、Windowsのタスクスケジューラ又はサービスで管理者権限を付与して登録/起動する方法に変更して下さい。
参考
「管理者として実行」により起動されたアプリケーションをDeviceAutomationで操作する方法
Device Automation でアプリケーションのウィンドウ部しか選択できない(権限格差編)
DASをタスクスケジューラに設定する方法
区分 | 確認Ver |
トラブルシュート | 10.4、10.7、11.1.0.4 |