エクスプレッションでは式で使用する表現をプルダウンから選択することができますが、定数には下記の2種類があります。
・定数:" "
・定数(値を持つ場合):>> <<
# |
特殊文字 |
解説 |
定数 |
" " |
特殊文字(\n や << など)を含んだ固定テキストを記述することができる。 |
定数 |
>> << |
特殊文字(\n や << など)を含まない固定テキストを記述することができる。 |
上記の表をもとに、特殊文字を含んだ文字列の出力結果について説明します。
■定数
<例>固定テキストと改行文字( \n )を使用し、エクスプレッションにて下記の通り記述する。
"こんにちは" + "\n" + "私は田中です"
この場合、\nは特殊文字として処理され改行が行われるため、下記のテキストが出力されます。
<出力結果> こんにちは
私は田中です
■定数(値を持つ場合)
<例>固定テキストと改行文字( \n )を使用し、エクスプレッションにて下記の通り記述する。
>>こんにちは<< + >>\n<< + >>私は田中です<<
この場合、\nは通常の文字列( \ と n )として処理されるため、下記のテキストが出力されます。
<出力結果> こんにちは\n私は田中です
このようにエクスプレッションで利用できる定数は、\ (バックスラッシュ)を使用した文字列(\nなど)を特殊文字として処理したい場合は ” ” 、通常の文字列として処理したい場合は >> << で囲むという使い分けが必要です。
また、>> << で特殊文字の << (エンドシンボル)を囲むことはできません。
なお、特殊文字を含まない通常の文字列(「こんにちは」など)だけを囲む場合、" " と >> << のどちらを使用しても同じ出力結果となります。
ただし、どちらの記号で囲んでも大きな問題はないものの、通常の文字列は「特殊文字を含まない固定テキスト(値)」であるため「定数(値を持つ場合)」に該当し、>> << で囲む記述が正しいといえます。
エクスプレッションの記述方法に関して詳しくはDSのエクスプレッションで文字列、変数、「\n(改行文字)」を使用した場合の記述方法を参照してください。