以下では、Kapow 10.1.0に於ける機能制約について記述します。
Kapow 9.7.6 、Kapow 10.0.3 より変更はありません。
ブラウザ
• Kapowは内蔵ブラウザを使ってウェブサイトやウェブアプリケーションと連携します。このブラウザにはふたつの種類があり、それぞれの用途に応じて最適化がされています。レガシーのウェブアプリケーションには Classicエンジン、最新のウェブアプリケーションには defaultエンジンをご利用ください。ただし、これらのブラウザは市販のブラウザと同じようにすべての内蔵アプリケーションやウェブサイトに対応できるわけではありません。
• Make Snapshot(スナップショット生成)命令を使ってダウンロードしたファイルはkapowの内蔵ブラウザにより表示されたHTMLとスタイルシートの情報です。通常のデスクトップブラウザでダウンロードしたページを見る場合には、ブラウザでオリジナルウェブページを見るときとはレンダリングエンジンの処理により、同一の表示にならないことがあります。
エクセル
• グローバルスコープのエクセル型変数を使用したループ処理の中では、いくつかのステップアクションを機能させることはできません。この制約は動的に発生し、言い換えれば、初回実行時のステップにおいてエラーが発生し、その後の処理では実行が無視されます。
(対象):
Insert Rows(行挿入), Insert Columns(列挿入), Remove Rows(行除去), Remove Columns(列除去) and Set Sheet Name(シート名設定)
• エクセルの変更処理には大量のメモリーを消費するため、大きいサイズのエクセルファイルでは正常に機能しないことがあります。その制限は、例えば、Design StudioやRoboServerで使用可能なメモリーサイズや、変更が実施される回数など、多くの要因に起因しています。その為、どの程度のサイズが「大きいサイズ」であるかの明確な基準を示すことは現実的ではありません。
• 関数のサポート状況
https://poi.apache.org/spreadsheet/formula.html
• サポートされていない機能
• 配列/テーブル式の操作(エクセルの中で”= …”ではなく、”{= …}”のような形式で指定されているもの)
• 領域オペレーター:union, intersection
• 呼びだされていないアドイン関数の解析
• 公式内の空欄の保存(POIが操作するとき)
• 時々、大きいサイズのエクセルファイルを処理する際、数百回の繰り返し処理をする中で、処理スピードが落ちることがあります。処理スピードを上げるために、以下の設定が役立ちます。
• グローバル変数を使う
• Ignore and Continue(無視して続行)のエラーハンドリング(エラー処理)を使用しない
• デザインモードでロボットを実行しない
注意事項:上に挙げた条件のもとで、エクセル操作にきエラーが発生した場合、変数値が空白に設置されます。ロボットを調査し、サポートされているExcel機能が使用されていることを確認し、変数に有効な値が設定されるように修正してください。
より詳細なExcel対応機能の解説については以下を参照(ソフトウェアがインストールされている環境にて表示)file:///C:/Program%20Files/Kapow%209.7.6%20×64/documentation/help/Help.html?id=kap_c_assignvariable
パスワードの長さ
Kapow内で使用するすべてのパスワードの長さは117バイトを超えて設定することはできません。(Cluster database, Logdb, Analytics, proxy, and SMTPなど)
データベース
IBM DB2データベースの限界
• データベース作成時には必ずページサイズに8192KBのテーブルスペースが必要です。
• ストアドプロシージャには LANGUAGE SQLを使用してください。LANGUAGE RPGLE で記述されたストアドプロシージャはサポートされておりません。
実行モード
以下リストのステップは、Smart Re-execution modeモードでは使用できません。
• Call REST Web Service(REST Web サービス呼出) (old version)
• Call Web Service (Web サービス呼出)(old version)
• Clear Web Storage(Webストレージ消去)
• Crawl Pages(ページをクロール)
• Crawl Pages(ページをクロール)(old version)
• Divide Table(テーブル分割)
• Divide Tag (タグ分割)(old version)
• Divide Text(テキスト分割)
• Divide Text (テキスト分割)(old version)
• Execute SQL(SQL実行) (old version)
• Extract from Excel (old version)
• Extract from PDF (PDFから抽出)(old version)
• Extract Image(画像抽出)
• For Each File(ファイル繰り返し) (old version)
• Hide Tag(タグ非表示化)
• Insert Tag(タグ挿入)
• Load Data (データ読込)(old version)
• Make Snapshot(スナップショット生成)
• Normalize Table(セル結合解除)
• Query Database(データベース照会) (old version)
• Remove Table Rows(テーブル行除去)
• Remove Tag Range(タグ範囲除去)
• Remove Tags(タグ除去)
• Remove Tags(タグ除去) (old version)
• Replace Tag(タグ書き換え)
• Restore Tag(タグ復元)
• Rewrite Page(ページ再描画)
• Rewrite Style Sheet(CSS再描画)
• Select File(ファイル選択)
• Set Top Tag (old version)
• Submit Form(フォーム送信)
• Transpose Table(テーブル行列入れ替え)
• Unhide Tag(タブ表示化)
一般
大量のデータを収集する場合のロボット構築には複数のロボットに分割して管理する方法をおすすめします。それによりロボット一回の稼働では部分的なデータ項目を収集し、負担を減少できます。