Ver.10.2.0.3~Ver.10.2.0.6には、Windows10にて導入されたユニバーサルWindowsプラットフォーム(UWP)で作成されたアプリケーションの操作に対応した機能が追加されました。しかし、CPUの消費が大きいため、DAでWindows10の端末を操作した際に動作が遅くなることがあります。
DA端末に下記の設定を行うことで、パフォーマンスが改善される場合があります。
※実行前に、起動中のDASを終了し、タスクマネージャーで「node.exe」のプロセスが稼働していないことを確認してください。また、いずれの設定もDA端末の再起動後に反映されます。
以下は、Ver.10.2.0.2以前の要素解析アルゴリズムに切り替える手順です。参考にしてください。
なお、Ver.10.3.0.1以降は、初期状態がVer.10.2.0.2以前の要素解析アルゴリズムとなっています。
「KAPOWHUB_APPLIST_VERSION」や未設定時の動作については『環境変数「KAPOWHUB_APPLIST_VERSION」に設定する変数値の違いと、未設定時の動作について』を参照してください。
※以下の設定を行った際、弊社の検証環境では、ハイパーバイザー型VMとWindows10実機では効果があり、ホスト型VMでは効果がありませんでした。
■環境変数「KAPOWHUB_APPLIST_VERSION」を設定する手順
1.タスクバーのスタートボタンをクリックする。
2.スタートメニューで歯車のアイコンをクリックする。
3.「Winsowsの設定」画面で、検索窓に「環境変数」と入力する。
4.「システム環境変数の編集」をクリックする。
5.「システムのプロパティ」ダイアログで「環境変数」をクリックする。
6.「環境変数」ダイアログで、システム環境変数の「新規」をクリックする。
7.「新しいシステム変数」ダイアログで「変数名」項目に「KAPOWHUB_APPLIST_VERSION」と入力する。
8.「変数値」項目に「1」と入力する。
9.「OK」をクリックする。
10.「環境変数」ダイアログで「OK」をクリックする。
11.DA端末を再起動する。
環境変数を設定してもパフォーマンスが改善されない場合、automationnativeファイルを差し替えることで改善される可能性があります。
automationnativeファイルを差し替えると、予期せぬ問題が発生する可能性があります。実行前には、automationnativeファイルのバックアップを作成してください。
なお、 automationnativeファイルの差し替えを行った場合、DAエディターに表示される特定のタブをクリックすると、 DASとDSの通信が途切れることがあります。
通信が途切れる事象が発生した場合は、原因となったタブをクリックしないか、タスクマネージャーから該当アプリケーションのタスクを終了してください。
<タブの例>
「Windows シェル エクスペリエンス」
「設定」
以下は automationnativeファイルを差し替える手順です。ファイルの拡張子を非表示にしている場合は、拡張子が表示されるように設定してから実行してください。
■DeviceAutomationモジュールファイルの差し替え手順
1.automationnative.zipをダウンロードする。
2.手順1でダウンロードしたautomationnative.zipを解凍する。
3.DA端末で「automationnative」フォルダを開く。
<フォルダパス>
C:\Program Files (x86)\Kapow DeviceAutomation {バージョン}\DeviceAutomationService\node_modules\automationnative
4.下記の2ファイルのファイル名末尾に「.orig」を追記する。
※追記箇所を削除することで、変更前の状態に戻すことができます。
・automationnative.node
・automationnative32.node
5.「名前の変更」ダイアログで「はい」をクリックする。
<追記後のファイル名>
・automationnative.node.orig
・automationnative32.node.orig
6.手順2で解凍したフォルダに格納されている2ファイルを、手順3の「automationnative」フォルダに移動する。
7.DA端末を再起動する。
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