DA端末の利用状況を確認して接続する端末を選択する方法(DA端末の冗長化)

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DA端末が複数ある場合、接続可能なDA端末を自動的に検出し、接続する2通りの方法を説明します。
 ・ダイレクトアクセス方式 × ダイナミックリファレンス(動的参照)を使用する場合
 ・デバイスマッピング方式 × スタティックリファレンス(静的参照)を使用する場合

参照方法によって設定方法が異なるため、それぞれ参考にしてください。

 

■ダイレクトアクセス方式 × ダイナミックリファレンス(動的参照)を使用する場合

「Connect To Device」ステップと「Try-Catch」ステップを組み合わせることで、接続可能なDA端末を判断し、接続することが可能です。
また、複数のDASでデバイス名を統一することで、各ステップを一つのファインダー情報で設定することができます。

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※DAS毎にデバイス名を分けて設定すると、各ステップのファインダー設定を変更する必要があるため、デバイス名の数だけ分岐をさせることになります。本記事ではデバイス名を統一した場合の方法を紹介します。

下記手順は実装の一例です(ダイレクトアクセス方式)。参考にしてください。
※Ver.10.4での説明となりますので、Ver.10.3以前のバージョンをお使いの場合は「Try-Catch」ステップの設定手順が一部異なります。注意してください。

 

手順

1. 「Desktop Automation (Device Automation)」ステップを追加する。

2. 「必要なデバイス( Required Devices)」項目の「+」をクリックする。

3. プルダウンより「ダイナミックリファレンス」を選択する。

4. 「デバイス」項目に任意のデバイス名を設定する。

5. 「OK」ボタンをクリックする。

6.「編集」ボタンをクリックする。

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7. 「Try-Catch」ステップを追加する。

8. 「Try-Catch」ステップ内に「Connect To Device」ステップを追加して接続先端末の情報を入力する。
※各項目については下記を参考にしてください。
 ・「Device」項目
   プルダウンから参照するデバイス名を選択する。
 ・「Host」項目
   DASの「Host name」項目に設定したホスト名またはIPアドレスを入力する。
 ・「Port」項目
   DASの「Command Port」項目に設定したポート番号を入力する。
 ・「Token」項目
   DASの「Single User」タブの「Token」項目に設定した文字列を入力する。
 ・「Timeout」項目
   端末へ接続を試みる最大時間を入力する。
    ※デフォルトの60秒より短く設定することで、ロボットの実行時間を短縮できます。
 ・「Attempts」項目
   端末へ接続を試みる回数を入力する。

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9. 「Connect To Device」ステップの下にマウスカーソルを合わせ、出てきた「+」ボタンをクリックする。

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10. 追加された枠内にマウスカーソルを合わせ、出てきた「+」ボタンをクリックする。

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11. 追加された枠をクリックして、「DeviceIssue」と入力する。
  ※手順8で設定したDA端末が利用中の場合に「DeviceIssue」エラーが発生するので、
   「Exception(例外)」処理として「DeviceIssue」を設定します。
   なお、Ver.10.3以前は枠上に「Exceptions」と記載があります。

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12. 「DeviceIssue」の後続に手順8とは別の「Connect To Device」ステップを追加し、2つ目のデバイス情報を入力する。

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■デバイスマッピング方式 × スタティックリファレンス(静的参照)を使用する場合

複数のDASを同一のLabelsでMCに登録することで、ステータスがAvailableの端末から不特定に1端末が選出され接続が行われます。

※同一のLabelsで登録すると、接続する端末を選択することはできません。
※BizRobo! miniのユーザーはMC経由のデバイスマッピングは使用できない為、上記の「■ダイレクトアクセス方式 × ダイナミックリファレンス(動的参照)を使用する場合」で設定してください。

 

なお、デバイスマッピング方式の設定方法は『DAの接続方式と設定(ダイレクトアクセス方式・デバイスマッピング方式)』の手順「■デバイスマッピング方式」を参照してください。

 

▼端末A/B/CそれぞれのDASの設定画面で同一Labelsを設定

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▼MCで複数端末が同一ラベルで登録されている画面

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注意事項

・各端末の解像度や画面レイアウトを統一する必要があります。
・ISAの座標認識を使用して処理を行う場合、「lt_16_5」や「rb_15_4」などの属性は要素の座標を元に値を算出するため、アプリケーションのバージョンやウィンドウサイズも統一する必要があります。

 

参考記事

ISAの要素(各属性)の説明

 ・DAに対する接続方式と参照方法の接続可能な組み合わせ

開発端末で作成したロボット(DA)を本番環境で動かすとFinderが見つからずにエラーとなる